歴史は語り継がれる~TREK(トレック)のロングセラーロードバイク「520」~徹底解説!

歴史は語り継がれる~TREK(トレック)のロングセラーロードバイク「520」~徹底解説!

2020-02-18T11:31:45+00:00 2020/02/18|ニュース, 取扱商品のご紹介|

こんにちは、北村です。

突然ですが、最近冒険していますか?自転車に荷物をたくさん積んで、泊りがけのキャンプにいくあれです。
ロードバイクでのんびり走り、宿をとってゆっくりとライドを楽しむ。それもまた楽しい経験ですが、自分の力でバイクを漕ぎ、寝泊りは行き当たりばったり。そんな旅の経験も一度はしておくと、良い経験になります。

ひと昔前は、春休みを利用して、自転車にたくさん荷物を積んで旅にでる少年たちを良く見かけましたが、最近はほとんど見かけなくなりました・・・あの少年たちは一体どこへいったのでしょう。

かと言って、まったく見かけなくなったわけでもなく、車で走っているとまだたまに遭遇し、私は微笑ましく思い、心の中でいつも応援しています。話がそれましたが、そんな冒険心をくすぐるバイクがTREK(トレック)からラインナップされているのはご存じでしたか?

TREK(トレック) 520 ¥145,000-(税抜) カラー:Diablo Red/Anthracite
サイズ:48/51/54/57

カテゴリーで言うと「ロードバイク」になるのですが、一見して分かるように、このバイクはまさに旅に出るため専用のバイクです。パンクに強い太めのタイヤを履き、キャリアも標準装備。買ったその日から、あなたを旅へと誘います。

※1984年モデルの「520」

TREK(トレック)と言えば、世界的にも常に最先端を行き、独自のテクノロジーを採用した凄いバイクを毎年投入してくる素晴らしいブランドですが、あまりツーリングバイクを作っているイメージはないかもしれません。しかし、この「520」は、なんと1983年から絶えず改良が加えられ、最も長く販売されているバイクなのです!

 

グラベルロードとの違い

昨今、グラベルロードの人気が高まっています。一見するとこの520はグラベルロードと同じように見えますが、細かく言うと違いが数点あります。

違いその① フレームのジオメトリーがツーリング向き

少しマニアックな話になりますが、バイクのフレームは、各サイズによってジオメトリーと言うものが違います。ジオメトリーとは、フレームのパイプの長さや、フレームの各パーツ間の距離を数値に表したものです。私たちがお客様のバイクのサイジングをする際にはこのジオメトリー表をしっかりと確認します。

基本的にはミリ単位で数値が設定されており、この数値が1cm変わるだけで、乗車姿勢や走り味に大きく影響を与えます。話はバイクに戻りますが、この520と言うバイクは、check pointに比べて、ヘッドチューブと呼ばれるパイプが同サイズ間で見た場合長くなっています。ここが長ければ長い程、ライド時に上体が起きやすくなり、リラックスしたポジションで乗車できます。よって、ロングライドに適したジオメトリーになっているのです。

また、「ホイールベースが長めである」、「ヘッドチューブアングルが寝かし気味」、「フォークオフセット値が長くなっている」ことによって、ハンドリングが穏やかになり、重い荷物を積んでも直進安定性に優れています。

専門用語が乱立し、訳が分からなくなり申し訳ありませんが、要はグラベルロードと比べて、よりツーリングに適したポジションでリラックスして走れると言う事です。

違いその② フロントギアが3枚あり、リアスプロケットが大きい

基本的にグラベルロードは、各グレードにおいて、フロントはロードバイクのチェーンリングを使用しているために二枚の構成になっています。悪路走行ができるとはいえ、基本的には軽量化や走行感も犠牲にせず、うまくバランスをとってあります。

一方、上の写真をご覧いただければ分かりますが、この520はフロントとリアに、トレッキングバイク向けのパーツアッセンブルを施しています。これは、グラベルロードよりも重い荷物を載せたライドにおいて、より軽いギアを選択できるように配慮されているためです。

リアのスプロケットも最大ギアが36歯あり、グラベルロードの34歯と比べて少し大きくなっています。たかが二つの差と思われるかもしれませんが、重量物を積んだり、坂道を登ったりする際に、じわじわと効いてきます。よってグラベルロードよりも、さらにいろんな地形に対応しているので、どんな場所でも安心です。


さて、具体的にグラベルロードとの主な違いを述べていきましたが、ここからは当バイクの特徴をピックアップしてご紹介していきます。

 

①フロントキャリアとリアキャリアが標準装備!

当バイクでもひと際目立つのがこちらのキャリア。一見してすぐにツーリングバイクだと分かる、大きな特徴です。前後共に耐荷重20kgほどあるので、前後にカバンを取り付け、荷物を全て入れると、かなりの長距離ツーリングも可能!日本一周だって出来てしまいますよ。

フル装備したイメージがこちら。これだけの積載量を誇りますので、テントに寝袋、調理器具なんかを詰め込んで旅に出たくなりますね!これだけ積んでもまだフロントには空きがあります。使い方はあなた次第、無限の可能性を秘めたバイクですね。

フレームに取り付けるバッグですが、しっかりと純正品がラインナップされていますので、このバッグを使えば間違いありません。こんな専用バッグもバイクと同時に用意しているところがTREK(トレック)の素晴らしいポイントです!

  • スタイリッシュな仕上げで被視認性を高める、前後に配備された反射素材
  • 型崩れしないので荷物を簡単に出し入れできるジッパー付きの大きな荷室
  • スマートフォンや財布をしまえるアクセサリーポケット
  • 底部の濡れや擦れを防ぐ丈夫な耐水性ガード
  • バイクのどちら側にも取り付けられる左右対称デザイン
  • バイクを降りた時に便利なパッド付きハンドルと調整式キャリーストラップ

以上のように実用性も抜群!あなたの旅をきっと快適なものにしてくれます!

Bontrager City Shopper:¥12,900-(税抜)
容量 22.94L/大きさ 34cm (l) x 20cm (w) x 45cm (h)

 

 

余談ですが、こんなバッグもあります。こちらはフレームに直接取り付けるタイプのバッグになりますが、良く使い、出し入れの頻度が高い物に関しては、こちらに収納すると実用性がさらに高まります。

上記で紹介した、フロントとリアのバッグに付け足してさらに併用すると最強です。ほぼすべての荷物を持ち運べると言っても過言ではありません。収納スペースが足りない...なんてことはまず起きないでしょう。本気で日本一周を目指すような方は、こちらも検討していただけると良いかなと思います。

Bontrager Adventure Frame Bag:¥9,200-(税抜)
寸法 :40cm (l) x 5cm (w) x 10cm (h)最大積載量 : (2L)

※上記はSサイズ。Mサイズもございますが、ボトルへの干渉等を考えると、実用上Sサイズが最適です。

②パンクに強いタイヤが標準装備!

ツーリングにおいても厄介なトラブルがパンクです。長期の旅ともなると、避けては通れず、必ず一度は遭遇するでしょう。しかし起きないに越したことはありません。そんな不安を払拭するべく、TREK(トレック)の520には、最初からパンクに強いタイヤが標準装備されています。

ただし、こちらのタイヤは完成車専用タイヤになりますので、販売はしておりません。しかしご安心ください。
交換用のハイスペックなタイヤが、BONTRAGERよりしっかりとラインナップされています。

  Bontrager H5 Hard-Case Ultimate Reflective :¥5,700-(税抜)
サイズ:700×42c

舗装路から砂利道、土の道をも走れる性能を持ち、水はけの良いトレッドに付いたサイドウォールノブが、滑らかな転がり感覚を保ちながらも、土でのグリップ力をキープします。Hard-Case Ultimate 耐パンク機能が、どんな路面でも自信を持って走ることをサポート。さらには反射材付きのサイドウォールが夜間にあなたを目立たせるので、安全性と機能性を盛り込んだ、まさにツーリングのためのタイヤです!

Hard-Case Ultimate 耐パンク機能とは・・

  1. 耐カット性のある、両側のビードを繋ぐケーシングが、ガラスや鋭利なものによるカットを防ぐ
  2. 挟み込み防止サイドウォールがリム打ちパンクを防ぐ
  3. アラミドブレーカーベルトがトレッドに穴が開くのを防ぐ

以上の仕様が、あなたのライドにより安心感を与えてくれ、耐久性も抜群です!

③TREK(トレック)唯一のスチールフレーム!

昨今は、アルミやカーボンフレームがバイク市場のほとんどを席捲し、各社すっかりとスチールフレームは影を潜めてしまいました。しかし、TREK(トレック)は最先端のカーボンバイクをラインナップしながらも、初心を忘れずに今でもスチールフレームのバイクを販売しています。それこそがこの520なのです!

なぜスチールフレームにこだわるのか?

唯一のスチールフレームのラインナップとはいえ、なぜTREK(トレック)はこのバイクにスチールフレームを使用しているのでしょう。それは、「他のどの素材よりも耐久性に優れ、出先でのトラブルを最小限に抑えるため。」なのです!

軽量性を考えると、スチールフレームは両者には到底及ばず、昨今の軽量化の傾向を考えると、時代に逆行している行為にすら思えます。しかし、TREK(トレック)が頑なにスチールフレームを採用するのは実は非常に理にかなっています。

スチールフレームの特徴として、一番際立つのがその耐久性にあります。通常、アルミフレームは振動を受けると、その性質上疲労が蓄積していきます。そしてその値が限界値をこえた時、瞬時に破断してしまいます。実用上はそこまで乗り込むのが難しいのですが、もし出先でフレームが破断してしまった事を想像するとぞっとします。

一方、スチールフレームは疲労のたまり方が非常に緩やかで、実用上余ほどのことが無い限りは、疲労による破断が起きにくく、かなりの耐久性があるのです。カーボンにも同じことが言えるのですが、どうしてもコストがかかってしまうのがネックです。

ではコストさえ気にしなければ、カーボンの方が軽いし、乗り心地も良いのでツーリングバイクに最適なのでは?と思う方もいるでしょうが、実はカーボンバイクにはない、スチールフレームならではの利点がもう一つあります。

世界中のどこでも大抵修理が可能で、どうにかなることが多い

幾たびも重なる悪路走行により、フレームが破断してしまった場合、どうすればよいのか。その答えの一つに、「溶接して応急処置をする」事が挙げられます。もうお気づきの方も多いかもしれませんが、スチールフレームがツーリングバイクとして最も優れているところはこの点です。

仮にこれがカーボンバイクだった場合どうでしょう。カーボンフレームを修理すること自体は可能ですが、そんな施設がすぐに見つかることはありません。アルミの溶接の場合はどうかと言うと、一般的にアルミフレームは高い技術力を要し、なおかつ溶接して熱を与えてしまうと、その周りの強度が落ちてしまい、完全に補修することが難しいとされています。

一方スチールフレームは、技術的にも特段難しくなく、世界的に見ても修理が非常に容易であり、再溶接しても強度はほとんど落ちません。なおかつ修理できる場所も比較的多く、田舎の鉄工所のような施設でも応急処置くらいは十分可能なんです。どこでも修理できる安心さこそ、TREK(トレック)がこのバイクにスチールフレームを使う最大の理由です。

④あえて、機械式ディスクブレーキを採用している

昨今はエントリーグレードのクロスバイクでさえ、油圧式のディスクブレーキが標準装備されており、その普及率には目を見張るものがあります。そんな中、当バイクはあえて機械式(ワイヤーで引っ張るタイプ)ディスクブレーキを採用しています。

それは、コストカットのためでは決して無く、実用的でしっかりとした理由があります。それは、上記のスチールフレームの採用理由と同じで、「どんな環境下でもトラブルにすぐに、確実に対処できる」ためです!

油圧式ディスクブレーキは確かに実用度では、今のところ一番良いブレーキシステムです。確実な制動力、レバーの引きの軽さ等、機械式では到底不可能なメリットが多数あります。しかし、弱点が無いわけではありません。その弱点を克服したのが「機械式ディスクブレーキ」です。

機械式ディスクブレーキがツーリングバイクに適している理由

大きな理由は一つ。それは、「出先での修理が容易な事」。これに尽きます!想像して頂ければ分かりますが、転倒などによってブレーキ周りが損傷を受けてしまった場合、油圧ブレーキはオイルが漏れてしまいます。近くにショップが運よくあれば別ですが、基本的には自身で修理することが前提となります。

そんな時、油圧ブレーキの修理を出先で行うことは、容易ではありませんし、技術と道具を多く必要とします。しかし、機械式ディスクブレーキであれば、基本的には予備のワイヤーさえ持ち歩けば、あとは携帯工具でも修理が可能です。技術的にもそれほど難しいものではありません。

このメリットは多大で、油圧ブレーキには到底真似のできない事です。上記のとおり、長距離ツーリングでは、基本的にはトラブルは自分で解決するものです。それが容易な程旅も一層楽しくなるもの。以上の理由から、TREK(トレック)はあえてツーリングバイクに機械式ディスクブレーキを採用しているのです!


いかがでしたか。一見古臭く見えるスチールフレームですが、こんなにも多くのメリットがあり、ツーリングにいかに適しているかがお分かりいただけたかと思います。

レースのようなバリバリ走るバイクとは対極にありますが、その魅力は無限大です。このバイクに乗って、皆さんもまだ見ぬ世界へと足を踏み入れてみませんか?

ちなみに私は学生の頃は、泊りがけのキャンプツーリングには良く行きました。長距離ツーリングのコツ等、何か気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください!

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バイシクルカラー奈良天理店 北村