丹です。
先日、私のEMONDA(エモンダ)SLRのメンテンナンスをしましたのでご紹介します!
最近は店頭でもメンテナンス業務が忙しく、とても自分のバイクまで手が回らないのですが、かなり摩耗したパーツを使っていた為ついに耐えきれず夜な夜な作業した次第です。
まずは限界ギリギリだったパーツの一つ、ブレーキパッドとローターです。左が摩耗したパッドですが、交換時期の0.5mmを少し下回っていました。(全体の色が違うのはメーカーが異なる為で劣化ではありません。)
写真を見るとまだパッドが少し残っていると安心してしまいそうですが、実は写真の板バネの厚みが0.3~0.4mmほどありまして、パッドが少し残っていても板バネがローターと接触してしまいます。
ローターもご覧の通り、かなり削れてしまっています。
こちらが新品です。パッドだけでなくローターも消耗品の一つですので、皆様もぜひ覚えておいてくださいね!
次はカセットスプロケットです。新型コロナが発端となった国際流通の乱れにより、国内の在庫が全く整わない商品の一つでもあります。
急に交換が必要になっても実はパーツが無いケースがほとんどの為、皆様も摩耗する部品は半年、もしくはパーツによっては1年後の交換分までストックを購入しておく、もしくは発注をかけておく事をお勧めします。
主に在庫が著しく遅延しているパーツは、カセットスプロケット、ブレーキパッド、ブレーキローター等です。またSTIレバーや変速機も同様に在庫がありませんが、さすがにこれらの部品までストックする必要はないかと思います。ただぶつけたり壊したりしない様、いつも以上に注意する必要はあるかと思います。
さてそんな貴重なカセットスプロケットですが、新品と比べてみると刃先が痩せているのが分るでしょうか。(重ねた奥の方、黒いギアが摩耗したギアです)
正確な変速性能を発揮しませんので早めに交換します。
またチェーンも伸びていましたので交換です。
ちなみにチェーンの交換は早め早めがお勧めです。少しでも伸びたチェーンを使い続けてしまうと、カセットスプロケットの摩耗が一気に進行します。
さらにカセットスプロケットの交換ついでにハブのグリスアップも実施。本当はここまで行う予定は無かったのですが、外したついでにとついつい追加で作業、帰宅する時間がどんどん遅くなります。。
最後はパワーメーターの電池やタイヤ、チューブ、リムテープといった摩耗部品の交換です。
だいぶ使い込んだパワーメーターですが、まだ生きています。
タイヤも早めの交換がお勧めです。摩耗したタイヤはデメリットがとても多くあります。コーナーでのグリップ低下、パンクリスクの増加が主なデメリットです。タイヤの接地面を触ってみて少し平らになっているのが判ったら交換しましょう。
またタイヤ交換の際はリムテープもチェックしましょう。
チューブの膨らむ圧に負けて”くぼみ”が発生します。写真の程度であれば問題ありませんが、テープの幅が狭い場合など、テープの横から穴が見えそうになっている場合はパンクの原因になります。
とりあえず急ぎで交換しないといけないパーツは交換完了です。
本当はボトムブラケットのベアリング交換も行いたいのですが、時間もかなり遅くなったので今回はここまで。
今回交換したカセットやローターは、発注から入荷まで半年程掛かりました。現在店頭には少しストックがありますが、一気に修理で売れてしまうと次回入荷はまた半年以上要します。ぜひメンテナンスは早め早めのご相談をお願いしますね!
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