長期間使ったホイールは、オーバーホールでパフォーマンスを取り戻そう! ~BONTRAGER Aeolus(アイオロス)5の分解グリスアップの様子~

長期間使ったホイールは、オーバーホールでパフォーマンスを取り戻そう! ~BONTRAGER Aeolus(アイオロス)5の分解グリスアップの様子~

2023-10-15T09:37:57+00:00 2023/10/14|ニュース|

今回は長い期間ロードバイクに乗って頂いている、当店のお客様バイクのメンテナンスのご紹介です。

内容はハブのオーバーホールです。
常に回転し続ける部品ですので、当然ベアリングが摩耗したりグリスが劣化したりします。

 

今回はすこしだけ大掛かりな作業です。普段頻繁に分解しない箇所まで全て取り外します。
かなり力が必要な箇所があり、毎回スムーズに抜けるか気を遣う部分でもあります。

 

全てが抜けて、ご覧の通りただの筒になりました。

 

綺麗にしながら新品のベアリングを入れていきます。

 

簡単なようですが、全て専用の工具を使用します。
圧入といって、強い力でプレッシャーを掛けながら入れていくのですが、真っすぐ均一に圧入するため高価な工具を使います。

 

一つ一つの部品に対して工具が全部専用です。揃えるのに大変です。

 

防水の為のシール一つとっても専用の工具ではめていきます。

 

この後フリーボディーの洗浄、グリスアップなどを行いようやく作業完了です。こちらのホイールも10年以上ご使用いただいています。

かなりサラッとご紹介しましたが、間にかなりの工程が含まれます。

 

ちなみにお客様のバイクはこちら。

TREK Madone 6.5

フレームはかなり綺麗です!!新車当時の光沢を保っています!

 

外を走る自転車は、ぶつけなくても自然と擦り傷がついたり、また車の様に強い塗装ではないので、いつの間にか塗装が剥がれる事もあります。丁寧に乗るのにはそれなりに気を使いますが、ここまで美しいのは中々珍しいですね。

 

長期にわたり綺麗な状態をキープしたい!と言うお客様には、かなり手間ですが下記のような手入れがお勧めです。

・走った後は必ずフレームを拭いて、汗やドリンクのこぼれを残さない。
→ 水拭き or WAKO’S フォーミングマルチクリーナー

・艶ありの塗装は定期的にコーティングをする。
→ WAKO’S バリアスコート

・汗ばむ季節は特に、乗るたびにブラケットカバーを拭く。
→ 水拭き or WAKO’S フォーミングマルチクリーナー

・チェーン洗浄と注油をこまめに行う。300~500km毎

・ロードバイクは水を掛けて洗浄しない。(特に高圧洗浄)

 

 

綺麗にする事は大事ですが、ただ重要なのは、頻繁に水を掛けて洗ったり、頻繁に外す事を想定していない箇所(例:カセットスプロケットやプーリー等)を頻繁に外して洗ったりする事は避けたい点です。

グリスや潤滑油を落としてしまい、異音が発生したりネジが擦り切れてしまったり、部品が緩みやすくなります。

日々かなりの数のバイクを整備している我々スタッフには、その辺りの技術的な蓄積があります。
メンテナンスで気になる事がありましたら、ぜひお気軽にご質問下さいね!ネットや量販ではなく、専門店でご購入頂いた方への付加価値と考えています。


 

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