先日のトレック展示会(TREK WORLD 2016)では、
数々の注目モデルに試乗することができました!
(後編はこちらをご覧ください。)
スタッフ全員がたくさんのモデルをテストし、
カタログスペックでは分からない部分を “体感” してきました。
ここでは、私鈴木が2回に分けて特に注目度の高い下記4車種に乗った感想をお伝えしますね!前編は、全く新しい究極のレースバイク、NEWマドンです!
※各車種の詳しい特徴は、リンク先をご覧ください。
EMONDA SLR8 (リンク先はSLR10)
DOMANE6.2 (リンク先はDOMANE5.2)
EMONDA ALR6 (リンク先はALR5 ※ALR6は準備中)
今業界で最も注目されているロードバイク、MADONE9テスト開始!
【完全に想定外の乗り心地!!】
乗って一番最初に感じるのは、見た目からはおよそ想像のつかない極上の乗り心地です!おそらくこれは、このバイクを試乗した全員が感じるところではないでしょうか。見た目はすごくアグレッシブなのに、考えられないほど滑らか。アスファルトの継目など、少し身構える様な段差でもカタンッと軽く通過してくれます。
実はこれより以前に一度簡単に試乗していたのですが、その時はタイヤ空気圧が減っていないか確認し直したくらいです。普段自分の乗っている EMONDA SL も、乗り心地はかなり良い方ですが、正直、NEWマドンの振動吸収性は上を行っていると感じました。自転車は見かけでは分かりませんね・・・
【エアロロードの本領】
そして、ある意味ここからが本題!乗る前は「エアロロードといっても、果たして空力性能は実際に体感できるのだろうか・・」と疑問に思っていました。ところが予想に反して、その違いは私にとってもすごく分かりやすいものでした!
高速巡航での速度維持はもちろん、時速20km後半から既にスルスルと・・・速度アップがスムーズに感じます。ディープホイールの効果に似ているのですが、同じホイールを履いたEMONDAとも大きく違います。特に下ハンドルを持って踏み始めると、静かに加速していく楽しさがあります。
実はジオメトリ(フレームの各部寸法、設計)はEMONDAと全く同じらしいのです。最初にカタログでこの事実を知ったときは驚きました。ホイールベースや、Fフォーク(前輪を支えるフレームの一部)の設計も違うのだろうと予想していたからです・・・不思議なほどの直進で安定、スーッと前に出る印象も、空気抵抗の少なさから来るのでしょうか。
【剛性と登坂性能】
ダンシングを多様するような登りはEMONDAの方が得意に感じましたが、バイク自体は十分に軽く、特にシッティングが多いライダーにとっては登坂性能も全く問題ありません。空力を考えての縦に薄いダウンチューブなのに、意外なほど高剛性に感じます。また、見るからにそうですが一体型ハンドルステムの剛性は非常に高く、グイグイ引っ張ると気持ちが良いです。
【独自規格パーツについて】
実は心配だったのは、ワイヤー内蔵によるハンドリングのもたつきと、特殊な形状であるブレーキの制動力でした。ハンドルの動きはすごくスムーズ。実際に乗るとワイヤー内蔵の事は全く気になりません。
ブレーキに関しても、期待以上にパチッと利きます!流石にシマノの最上位モデルなどと比較するとやや劣る印象ですが、このブレーキの特殊な構造(ワイヤーをブレーキ中央から引っ張る、センタープル構造)からすると、非常に良くできていると思います。
【ホイールとの相性】
エアロ設計のエンジニア、鈴木未央さんに聞くと・・・設計の段階でホイールはaeolus(アイオロス)を前提に風洞実験などを行い、想定しているとのこと。実際に、通常のアルミホイールとアイオロスでそれぞれ乗りましたが、他のフレームと比較してもその違いが大幅に変わる印象でした。「NEWマドンにはアイオロス5(リム高50mm)がおすすめ、前後ともアイオロス7(リム高70mm)でもいいくらい」と仰っていました。
MADONE9は見た目どおりの究極のレースバイクでした。ただ、乗り心地は見た目と全く違います!“エアロロードは高速域で勝負するプロのための仕様” と言ったイメージは間違っていそうです。普段当たり前に存在するバイクが受ける空気抵抗、それが大幅に減った事で、逆にハッキリと実感する事ができました。数値では分かっていたものの、これを体感できたのはすごく面白い発見でした。そして何より、乗ったスタッフ全員のテンションもグングン上がるスーパーバイクでした。
ここでは文章にまとめたほんの一部しかお伝えできません・・・スタッフそれぞれ感じたことも違いますので、テストライドの感想は、是非店頭でもお尋ねください!!
後編では、もう一つの注目バイクEMONDA ALRと、ロードバイクの代表車種であるEMONDA、DOMANEについてお伝えいたします!
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鈴木 恒