今年7月に発表され、大変高い注目を集めるTREK(トレック)のエアロロードバイクMADONE(マドン)SLRシリーズ。
そのProject One(カラーオーダー)モデル(お客様ご注文分)が徐々に入荷しております。
MADONE SLR7 DISC ¥854,000-(税別)
*価格はカタログ掲載の基本価格です。
お選び頂くカラーリングやホイール等によって価格が変動します。
こちらのカラースキームは大きな「TREK」ロゴが特徴的な「Solid Team Logos」です。
新型MADONEではサドル下のシートポストもフレームカラーに合わせてあります。
(一つ前のMADONE9ではブラックのみでした。)
トップチューブ(フレーム上部)のロゴは控えめで上品です
こちらはMADONE SLR専用のハンドルステム。
電装ケーブルやオイルホースは全てハンドル内部に収納されています。
(写真ではバーテープは巻かれておりませんが、通常は巻きます。)
新型MADONE SLRの大きな変化は2つ。
ひとつめはトップチューブ裏に隠された「調整式ISO SPEED」の搭載です。
この機構により、路面からの衝撃に対しフレームが適度にしなり、ライダーへの衝撃を和らげてくれます。
結果、一般的なエアロロードバイクにありがちな最悪の乗り心地から開放されております。
更にライダーの好みや体重に合わせた調整も可能となっており、前モデル比最大17%の振動吸収性能を獲得しています。
ふたつめディスクブレーキ対応モデルの追加です。
軽いブレーキタッチで高い制動力を得られるディスクブレーキはダウンヒル時に威力を発揮することはもちろんですが、
信号のストップアンドゴーやちょっとした減速など、乗車中常に操作する部分であるからこそ違いを実感できます。
リムブレーキでも十分な制動力があると思い込んでいる方でも、ディスクブレーキの楽な操作感を味わえば考え方が変わるはずです。
例えるなら車のパワステと重ステの違いのような感じでしょうか。
SHIMANO(シマノ)のディスクブレーキ用シフトレバーも大変使いやすくなりました。
特にDI2用(電動変速機)は非常にコンパクトでリムブレーキ用のレバーと比較してもまったく遜色ありません。
*但しDI2オプションのスプリンタースイッチは非対応です。
MADONE SLRの場合、コンポーネントは電動がお勧めです。
機械式ですとワイヤー類が全て内蔵されている都合上、メンテナンスに時間を要します。
その点電動の場合、ワイヤーの劣化や内部での破断も発生しづらいので安心です。
また、組立て作業中の様子もご紹介します。
(写真は同一モデルの作業時の様子です)
こちらはフロントフォーク。ブレーキオイルホースがフォーク内部に入っているのがわかります。
内部を通ったブレーキオイルホースはフォーク上部からこのように出てきます。
ケーブル類の取り回しを決める作業中。(といってもほとんどルートは決まっていますが)
ブレーキオイルホース2本(前後ブレーキ分)とDI2の電装ケーブル1本が、この後ハンドルへ繋がっていきます。
ステム下部の穴にケーブル類を通します。
反対から出てきたケーブル類を順番にハンドルへ通していきます。
全てのケーブルを接続し、ブリーディング作業などの細かなセッティングも行います。
いかがでしたでしょうか?
私(原)の感想ですが、前モデルに比べ格段に作業性が向上しているように思います。
その一番大きな要因は部品点数の減少。つまり「ベクターウイング」や「MADONE9専用ブレーキ」が無くなった事が大きいです。
当然、専用ブレーキの変わりにディスクキャリパーの組付けが必要となりますが
シマノのディスクブレーキの場合、どのモデルでも基本的な作業法は同じです。
1モデルにしか採用されていない専用ブレーキの調整よりは数もこなしているので作業スピードは抜群に早いです。
調整に必要な細かなボルトも少ない為、工具の持ち替え頻度も少なく済むといったちょっとした違いなんかもあります。
また、やはりディスクブレーキモデルの注目度が高いですね。
スルーアクスルというホイール固定方式の採用により、足回りの剛性が高く加速性能が大幅に向上しています。
剛性アップによる乗り心地の低下も前述のISOSPEED(アイソスピード)の採用によってしっかりフォローされています。
そしてディスクイレーキならではの「天候に関わらずリムブレーキモデルと比較し制動力に優れる」といった点も素晴らしいです。
特にリムブレーキは停止時にブレーキを‘ぎゅっ’と強く握る必要がありますが、
ディスクブレーキは半分程度の力加減でも十分な制動力が発揮され、力まなくていいのでとても楽です。
店頭にはDOMANEですがディスクブレーキのロードバイクの試乗車もご用意しています。
リムブレーキモデルとの比較もしっかり体感していただけますよ。
奈良市・天理市・東大阪市のTREK(トレック)ロードバイク・クロスバイク・MTB専門店。
バイシクルカラー奈良登美ヶ丘店 原一矢