スポーツバイクはお店で組み立て作業を行っています。バイシクルカラーでは細かな部位の点検や調整で綺麗に仕上げています!

スポーツバイクはお店で組み立て作業を行っています。バイシクルカラーでは細かな部位の点検や調整で綺麗に仕上げています!

2019-02-19T16:55:59+00:00 2019/02/19|ニュース|

バイシクルカラーはTREK(トレック)バイク専門店です。
TREKのクロスバイク、ロードバイク、マウンテンバイクの事はお気軽にご相談ください。

クロスバイクやロードバイクなどのスポーツバイクはお店で組み立て作業を行っています。

現在、ママチャリなどのシティサイクルは9割程は工場で組み立てられており、
梱包材を除いてシートをはめるだけに近いそうですが、スポーツバイクはその限りではありません。

今回はその作業の一部をご紹介します。

組み立てをしようとバイクをチェックすると、変速ワイヤーとブレーキオイルホースが絡まっていました。
メーカーから送られてきたそのままではこういった状態の物が少なくありません。
ねじれているわけではありませんので、走行性能や安全に支障はないでしょうが、気持ち悪いですね。

シフトワイヤーを一度抜き、絡まっている部分を直しました。
何もせずに組み立てるより時間も手間もかかりますが、絡まっていない方が断然美しいです。

また前ブレーキのオイルホースがやたらに長く、「の」の字を描いていただので適正な長さにカットしました。
*こちらの作業はオイルホースが極端に長い場合にのみ行っています。

調整前の状態。恐らく量販店では何事もなくこのまま販売されているでしょう。
スポーツバイク専門店でもこのまま納車されていくケースもたくさんあります。

調整後です。どこも絡まっておらず、すっきりと美しい見た目になりました。

また、サドルの角度も調整が大事です。メーカー組みの状態では写真の様に前端が上向きになっている場合が多いです。
これでは尿道を圧迫され痛みがでやすいです。(こういったセッティングが好みの方もごく稀におられますが)
このあたりもほとんどの量販店ではまず調整しないと思います。

調整しました。水平になっている状態が基本です。*お客様の好みによって前を僅かに下向きにする事もあります。

ついでに、他店で組まれたバイクですと、写真の様にサドルの向きがおかしなバイクもよく見かけます。
この写真は撮影の為にあえてずらしていますが、このぐらいの曲がりは本当によく見かけます。

曲がっていたからと言って事故を起こす事はないでしょうが、真っ直ぐが基本です。

次に、こちらのバイクは他店で組まれた他メーカーのバイクです。
購入された店舗で何度も変速調整を依頼したがあまり要領を得ず、いつまでも改善しないとの事でご来店いただきました。

フロントディレイラー(前変速機)の取り付け状態をチェックしました。
赤線の部分、シマノのディーラーマニュアルでは、ギアの歯とが1~3mmの距離になるように取り付けしろと記載されていますが、
こちら5mmはあります。
*このフロントディレイラーはFD-5800です。

直しました。ついでにステッカーの糊痕も気になったのでパーツクリーナーで表面だけですが、きれいにしました。
修正後のフロントディレイラーの外側プレートと歯先までの距離は約2mmです。

チェーン落ちと落ちた際の衝撃を緩和する器具もチェーンとのクリアランスがスカスカで、あまりしっかり機能していない様子でした。

チェーン側に寄せました。写真はカメラとフレームの干渉の都合で少し斜めから撮影しているので、
僅かにチェーンに接触している様に思いますが、実際は当たっていませんのでご安心ください。

シマノのマニュアルは専門店だけの物ではなく、オンラインで誰でも読むことが可能です。
普通にシマノのホームページからも確認しに行けます。但し、ディーラーマニュアルの最初に、
「専門知識のないユーザーがディーラーマニュアルを参照して、部品を取付けないでください。
記載されている内容に不明な点がある場合は絶対にご自身で作業しないでください。購入された販売店、または代理店へご相談ください。」

と記載されていますのでご注意ください。「不明な点がある場合は絶対にご自身で作業しないでください」の力強さがいいですね。

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バイシクルカラー 原一矢