今回はメンテナンスネタです。
一見何の変哲もないペダルですが、こちらはパワー計を内蔵したペダルとなり「パワーメーター」と呼びます。
軸の内部に歪みセンサーを内蔵しており、ペダルを踏む力をワット(W)としてサイクルコンピューターにリアルタイムで表示します。
ジムにあるサイクルトレーナーをイメージして頂くと分かりやすいかと思います。
またこれは単なるパワー表示だけでなく左右差、出力の高いペダル位置、またある一定時間における最大平均、ペダリング効率等、とてもたくさんのデータを取得できます(モデルにより異なります)。
全てを使いこなすことは難しいですが、大切なのはその事よりも「自分の持続できるパワーを可視化できる」点にあります。
この数値はロングライドや峠を登る際のペース配分として活用できますし、またさらに遠くへ、そして出来れば峠をもう少し速く走りたい方にとっては、その向上心を結果に結び付ける近道アイテムとなります。
話が少しそれましたが、今回はそんなパワーメーターのメンテナンスです。
軸を抜き取るべく分解します。
当初は合う工具が無く困りましたが、当店ではGARMINのパワーメーターが発売されて以降、多くのVectorを販売させて頂いておりますので、工具も自作、及び用意しています。
(無い場合はガーミンジャパン株式会社さまへ郵送となりますのでお時間がかかります。)
とても細かな部品で組付けられている為、細心の注意を払いつつ作業します。
もの凄く細い端子が見えます。絶対に曲げない様注意しつつ、それらを固定しているナットを緩めて取り外します。自宅ではあまりチャレンジされない方が良いかと思います。ここが破損するとかなり高額です。
メカトラブルのケーススタディから弱点を把握し、未然に防ぐべく適所緩み止めを再塗布しながら再組立てを行います。
ロードバイクやクロスバイク本体もそうですが、ある程度の数を組み付けメンテナンスしていると、そのバイクの技術的な知識と技術力の蓄積が増えます。その辺りが専門店としての強みです。
バッテリーやバッテリー端子もしっかりメンテナンスをします。
最後写真を忘れましたが、組み上げて完成です!
先日梅雨に入りましたが、これまで走りやすい気候が続いた事もあり、メンテナンスのご依頼を多く頂いております。
ようやく少し落ち着きましたが、それでも修理やメンテナンスにつきましてお時間を頂戴するケースもあるかと思います。まずはご相談という形で一度お尋ね頂けますと幸いです。
今回は普段は見えないメンテナンスネタを紹介しました!
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どんな所を走っているのか、どんな楽しみ方があるのか、ヒントになれば幸いです。
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バイシクルカラー奈良登美ヶ丘店