ディスクブレーキのメンテナンスです。
コロナ禍において自転車利用が増加し、合わせてメンテナンスや修理も急増しています。
ただ、中には3年近く放置してしまったり、全くメンテナンスに出されず使用されていた自転車もあり、1つの作業にも時間が掛かってしまいます。
1台1台入念に作業しますのでお時間を頂戴してしまいます。ご了承ください。
まずこちらはディスクブレーキのパッド交換。通常20分程で可能な作業も、追加作業が重なり1時間以上苦戦してしまいました。ピストンの動きが渋いのでまず洗浄です。
スムーズに動くよう手を加えます。
動きを確認出来たらピストンを定位置に戻しパッドを取り付けます。
左が新品。厚みが全然違いますね!0.5mm以下で交換となりますが編摩耗しますので1mmを下回ったら交換を意識しましょう。
とは言え、自転車に取り付けられた状態でどこをチェックしたらよいか分からないと思いますので、先ずはお店でご相談下さい。
ちなみに交換の目安となる距離や期間は、乗り方や環境(平坦やアップダウン等)によって大きく変わる為、一概にお伝えする事が難しいのが実情です。
これで無事作業が完了かと思われましたが、ブレーキタッチが悪く、さらに数年経過しておりましたのでオイル交換(エア抜き)作業追加です。
シマノのディスクブレーキにはミネラルオイルと呼ばれる、劣化しにくい(吸湿しにくい)オイルが採用されていますが、レバーシリンダー内のゴム製品などの擦れによる汚れが混ざり黒くなってしまいます。前後ブレーキとも追加作業です。
最後にパッドを取り付け調整です。しっかりと不安なく乗れる様直りました。
もう一台ディスクブレーキ関連のメンテナンスです。
こちらはローターまで摩耗していました。
パッドが接触する面としない面で段差が見えるかと思いますが、爪で引っかいて引っかかる様だとだいたい交換時期を過ぎています。(詳しくは店頭でノギスを用いて計測します。)
写真を撮り忘れましたが、こちらのディスクブレーキは数年間屋外で保管し、ずっと乗っていなかったとの事でした。ブレーキ本体(キャリパー)のピストンの動き幅が減少し、調整がかなりシビアな状態です。この場合ゴムの劣化が原因である場合が多いですが、こういったケースはメンテナンスで完全に回復させることは難しいのが現状です。
最悪の場合オイル漏れも発生します。
自転車はアナログな機械部品の集合体ですので、保管状況が大切になる事はもちろん、定期的に動かしてあげる事も必要不可欠です。
また上記の様にゴムや樹脂、オイルは劣化しますので同じパフォーマンスを恒久的に維持することは出来ません。少しでも長持ちさせるべく定期的にメンテナンスや修理を行いましょう。
今日は、半日だけでこれだけのパッドを交換しました。
コロナ禍において、全国的に修理部品が品薄になっています。ヨーロッパの一部の国では、自転車の修理費用の何割かを国が負担したり、道路3車線の内2車線が自転車道になっていたりする場所もある様です。
通常であれば即取り掛かれる作業も、部品が無い為に作業が出来ないケースも発生しています。
幸いにも当店はメーカーだけでなく、それらの商品を取り扱う多くの代理店様とも取引をさせて頂いておりますので、まだ入荷がスムーズです。まずは一度ご相談頂けますと幸いです。
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