大森です。
通勤用クロスバイク、TREK(トレック) FX Sport5を「より速く、より軽快に」をテーマに、オリジナル仕様にカスタムしました!
またブログ後半では実際に走ってのインプレッションも記載しております。是非ご参考下さいませ。
ベースとなるFX Sport5の完成車価格はこちらです。
TREK(トレック) FX Sport 5 ¥307,890-(税込)
フレーム:400OCLVカーボン
まずはハンドルバーの交換。
本来はクロスカントリー系のマウンテンバイクに取り付けるのが定番の一体型ハンドルバーですが、クロスバイクに取り付けてみたらどれほど軽快になるかを試したいと思い、思い切って購入しました。
BONTRAGER(ボントレガー) RSL MTB ハンドルバー/ステム ¥69,900-(税込)
こちらのハンドルバーは、TREKのロードバイクにも採用される「OCLV カーボン」です。
フロント周りを軽くさせる事で操作性が格段に向上し、またダンシング時でのハンドル周りの機敏性を底上げします。フロント周りの操作性が上がる事で、車体との一体感が増し、より速く快適に走れます。
これまで数々のバイクに試してきましたが、ハンドル交換で得られるこの感覚は全てのスポーツバイクにおいて共通と言えます。
完成車付属のアルミハンドルバーとステムを合わせた重量は実測660g。
それが交換後は221g!なんと439gも軽くなりました。ハンドルバー2個分の重量差ですね。
また入荷時はハンドルバーの幅が広いので、左右を2㎝ずつカットして組み付けましたので、上記よりも更に軽くなりました!
BONTRAGER最高峰パーツの象徴である、「RSL」のロゴがとてもカッコいいですね!
バイクに跨った際、ハンドル周りがとてもスッキリとしますので、アップグレードした実感が沸き上がります。
クロスバイクを軽量化してカスタムしたい方にイチオシのアイテムです。
ハンドルに合わせてシートポストもRSLシリーズにアップグレードしました!
BONTRAGER RSLシートポスト ¥32,900-(税込)
車体本体の中でも、ハンドルやサドルといった車体の上部に取り付けされているパーツの軽量化は、実際に走ってみると想像以上に軽さを体感出来ます。
特に登りや加速時のダンシングでは、リア周りや重心の高い位置に取り付けられたパーツを軽くすることで、フロントの動きに対しリアが遅れることなく素早く反応します。軽量化した恩恵を最大限受けることが出来るのです。
完成車付属のシートポストは実測239g→RSLシートポスト 実測189g。
シートポストを交換するだけで104gも軽くなりました。
最後はクランクです。
SHIMANO(シマノ) GRX FC-RX810 170mm 42T クランクセット ¥30,686ー(税込)
完成車付属のSHIMANO FC-RX610 →SHIMANO FC-RX810 のクランクへアップグレードしました。
重量は812g→656gと、156g軽くなりました!
また完成車付属のクランクアーム長が175㎜と長い影響で、ポジション出しが困難と判明し、170㎜のクランクに交換しました。
さらにある程度高いパワーであらゆるシチュエーションを走る事を想定し、チェーンリングのサイズを40T→42Tへとサイズアップしました。
総額約50万円の究極のFX Sports 5が完成しました!
重量も約700gも軽くなり、更に速く走れるバイクになりました。
それではインプレッションをご覧ください。
平坦、登り、市街地のあらゆるシチュエーションを走ってきました!
【インプレッション】
〖平坦〗
・初速
初速から中速域(時速30㎞)の加速はロードバイクと変わらない加速性能で、踏み込んだパワーに対して軽快に加速します。
フラットバーのポジションでグンと加速しますので、ロードバイクの前傾で走る感覚とまた異なる楽しさを備えています。クロスバイクでこれ程速い加速性能を秘めた走りは、TREKのFX Sportsでしか味わえないと思います。
またコーナーからの立ち上がりの加速がとにかく速いです。
時速35㎞までダンシングで加速させましたが、ロケットスタートの様に一気に加速し、到達するまでがMADONEとEMONDAよりも早い印象です。
フラットハンドルバーによる、車体の振りの軽さが表れています。
・中高速域
サイクリングロードの5㎞程の区間を、ある程度一定のペース(250~280W)で走りましたが、時速33~35㎞巡行がそれほどきつさを感じずに巡行出来ます。
ロードライダーさんとほぼ同じスピードで巡行できるので、実際にこの速度で走っているクロスバイクを見ると驚かれてもおかしくないと思います。
そして、速度を落としてサイクリングペースで走りました。
アルミフレームのFX3ですと、時速22~25㎞の速度で快適に走れる印象ですが、FX Sportは時速30㎞維持が楽々と可能です。
またフラットバーでゆったりとした姿勢でも走れますので、気軽にペースを変えながら自由に走れる感じも楽しいですね。ビワイチやアワイチと言ったロングライドも、乗車ポジションを変えながらであれば最後まで走れそうです。
〖登り〗
コースは、TOJ(ツアーオブジャパン)京都ステージを走ってきました。
まず、勾配5~8%の登坂をシッティングで登り、パワーは250~280wを意識しました。FX Sportは失速感が無く、テンポを変えずにペダルを回してあげるとスイスイ登ってくれます。
更に、ハムストリングス(裏もも)を使って引き足をイメージしてペダルを回すと、より軽快さが増し快適に速く登れます。アルミフレームだと登りはキツイと回避しがちなシチュエーションでも、FX Sportは全く気にせずに楽しくヒルクライムを攻略出来ますよ!
次に、同じ勾配をダンシングで登ってみました。
ペダル入力に対し期待以上の機敏で素早い加速が体感できます。FX Sport5のOCLV400カーボンフレームと一体型カーボンハンドルバーの組み合わせにより、踏み込んだパワーがきっちり前へ前へとライダーを運び、脚に乳酸が溜まり重さを感じる前に、急勾配のコースを一定のリズムを保ったまま登れます。
ダンシングで登っている操作性の良さは、まるで自分の身体と車体が一体となって走るEMONDAに近い感覚でした。クロスバイクでこれ程軽快に登れるのはFX Sportの特権ですね!
〖市街地走行〗
通勤ルートの市街地を走ってみての感想です。
さすがFX Sport、カーボンフレームにより僅かな凹凸もマイルドな突き上げにしてくれて、快適に市街地ライドが出来ます。
また青信号の発進時、FXのアルミモデルと比較しても少量のパワーで車体がグイグイ伸びてくれます。結果、脚の疲労を抑えながら快適に市街地ライドを楽しめます!
写真にある横断歩道の前後の段差を通過した際は、ガツンとお尻に突き上げられる衝撃はどうしても感じてしまいます。
この様なシチュエーションは、対策としてお尻を上に上げたスタンディングポジションで侵入すると攻略出来ます。
さらに700-40Cのブロックタイヤを装着しているので、ちょこっと悪路を走ってみました。以前にTREKのグラベルロード(Checkpoint)で同じコースを走りましたが、安定感はFX Sportの方が優秀です。
ハンドルが取られることなく安心して悪路も走れました。また、FX Sportは最大42Cのタイヤを装着できるので、グラベル仕様にすることも可能です。
いかがでしたか?
ロードバイクの様にロングライドや速さを追求していきたいが、前傾姿勢がどうしても苦手、、、そんな方でもこちらのFX Sportであれば、この1台で不安を全て解消出来ます。
所有しているからこそ体感出来た、この速さと乗り心地のバランスの良さ。本当に完成度の高い素晴らしいカーボンクロスバイクです。新しいパートナーにいかがでしょうか?!
FX Sportはメーカー在庫がごく少量となってきておりますので、ご検討の際は是非お早めにご相談くださいませ。
インプレッションアドバイザー大森のInstagramも更新しています。
日頃のサイクリングの様子はもちろん、年間1万キロ走るからこそわかる直感的なインプレッションもお伝えします。
さらに代表の個人的な自転車日記(Instagram)も更新しています。
ロードバイク以外にもMTBやランニング、スイム、トライアスロン等楽しみ方のヒントになれば幸いです。
少しマニアックな技術や商品ネタは代表ブログからご覧ください。
奈良県のTREK(トレック)のロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク(MTB)専門店。
バイシクルカラー奈良登美ヶ丘店 店長代理
兼インプレッションアドバイザー
兼プロジェクトワンマイスター 大森 優