丹です。
写真はお客様のDOMANE(ドマーネ)AL4ですが、前回のメンテナンスから15,000km程走られたとの事ですので、今回トータルメンテナンスを行わせて頂きました!
シフトケーブルやチェーン等、比較的交換頻度の高い部品はもちろん、ベアリングやブレーキオイルといった交換頻度の低いパーツまで一新させて頂きました。
まずはハンドル周りをバラします。
油圧式ディスクブレーキですので、ブレーキホースをカットしないとバラせません。
こちらが全て抜き取った様子。
シフトケーブルも全部抜き取っています。同時に変速機やクランク、BBベアリング等も全て外しています。
フレームが裸の状態です。
使用されるコンディションにもよりますが、10,000kmに一回はこの様にバラして総点検したいところです。
お客様のバイクは、ケーブル類がダインチューブから内装となる為、比較的分解メンテナンスしやすい車体になりますが、ここ最近のロードバイクはケーブルがヘッドチューブから内装となります。外観はスマートですがメンテナンスはより複雑になります。
さてこちらが新しいヘッドベアリング。夏場のヒルクライムやローラー台を使用される方は錆びやすい為、錆びさせない様な注意と工夫が必要です。
ローラー台を使用される場合は養生、夏場のヒルクライムで汗がボタボタ落ちた場合は、ライド後に上から優しく水で流すなどで防げます。
今回はついでにブラケットカバーも交換。
ブレーキオイル(SHIMANO ミネラルオイル)は劣化自体はないものの、シリンダー内の汚れが溜まる為、タイミングをみて交換しましょう。
推奨される距離や期間は明確ではありませんが、2~3年、距離だと10,000km以上走っている場合はローターやパッドの交換時に合わせて交換を行うと良いでしょう。
新しいオイルを充填します。
ハンドル周りを組付けた後の様子です。
内部をクリーニングしていますので、いざ組付けてしまえば大きな違いこそ分かりにくいですが、やるとやらないとではロードバイクの寿命にとても大きな差が生じます。
今回はブレーキホースをカットしたついでに、元々長かったホースを短く調整して組付けました。
完成車では購入後のメンテナンスやポジション調整を考慮し、余裕をもって長くしております。
ただあまりにも長いとダンシング時に膝と当たったり、ライトやサイクルコンピューターを取り付ける際に干渉したりと何かとストレスです。
スッキリとさせる事で気持ちよく走れます!
またBBベアリングやリア変速機、チェーンなど、ドライブ周りの消耗品も交換させて頂き作業完了です。
費用は¥55,000-程となりました。
また今回は実施しておりませんが、ここにタイヤ交換やホイールのオーバーホールが含まれると合計¥80,000-程となります。
さらにコンポーネントの分解洗浄まで加えていくと10万円程です。
今回の様なトータルメンテナンスの費用は、走行距離や普段の取り扱い方、定期的な消耗品の交換の有無により大きく変わりますが、ざっくり4~12万円程です。
購入時はピカピカの新車も、走る距離や使用期間が経つごとに劣化や摩耗、汚れが生じます。そこで定期的なメンテナンスが必要になるのです。
今回のような大掛かりなメンテナンスはお店に任せて頂くとして、普段お客様ご自身で出来る内容は講習会にてレクチャーさせて頂いております。
しっかり走って楽しんだ後は、機材にも愛情を注いであげましょうね!
12月は15(日)にメンテナンス講習会を開催しますので、日頃のメンテナンスが気になる方はぜひご予約下さい!
時間は16:30~18:00。当店で自転車をご購入頂いたお客様は無料です。
日頃のサイクリングの様子はもちろん、年間1万キロ走るからこそわかる直感的なインプレッションもお伝えします。