丹です。
今回はオーバーホールの様子をアップします!永くロードバイクを楽しむ上でとても大切な作業です。
ロードバイクは機械部品の塊で、走れば走るほど劣化や摩耗が生じます。
こちらのEMONDA(エモンダ)は7年程前にご購入頂いたロードバイクですが、今回は消耗品の交換だけでなく、機械部品の分解洗浄も含め、徹底的にリフレッシュさせて頂きました!
コンポーネントの分解洗浄も行うため、全てバラしていきます。
外観が綺麗だから問題ないと思っていても、バラしていくと沢山の落とし穴が見つかります。
まずはケーブルをフレームへ内装させるための部品。腐食が進行しフレームから外れにくい状態になっていました。
また細かな部品ですが、ケーブルを通すライナーも破れていたり、ケーブルの張りを調整するアジャスターも内部で折れていました。
変速操作が重たかったり抵抗がある場合は、ケーブル切れや錆だけでなく、これからが原因となり抵抗を生じさせている可能性があります。
切れやすいインナーケーブルの交換だけでなく、アウターケーブルも定期的に交換しましょう。ロングライド中に変速出来なくなると大変です。
次はベアリングです。
これもバラさないと交換の判断が難しい箇所ですが、ケーブルと同様に消耗品です。
ベアリングは”回転”を司る重要な部品なのですが、この様に小さなボールが収まっています。
今回はステアリングの調整に微妙な違和感があった為、廃棄するベアリングのシール(防水用のパッキンの様なもの)を外して見ると、小さなボールを保持するリテーナーと呼ばれる部品が破断していました。
完全にバラストこの様な仕組みです。
今回はハンドルの回転に多少のガタがあり、通常は締め付けると解消するところ、締めるとごくわずかに回転が渋くなる症状でした。
乗っている側としては恐らく気づかない程度ですが、そのまま使うと危険です。
その他の消耗品も交換しました。
ブラケットカバーもバラしたタイミングで新しく!
チェーンやブレーキパッドは比較的交換頻度の高いパーツです。
また今回はプーリー(リア変速機に取り付けされている小さなギア)も交換させて頂きました。
さてここからはコンポーネントの洗浄です。
綺麗にお乗り頂いているロードバイクでしたが、当然部品の内部には砂やほこりが溜まります。
洗浄中の写真はありませんが、刷毛やブラシを使いながら全て手洗いで洗浄します。
洗浄後はコンプレッサーで一気に水を飛ばし、グリスや潤滑剤で今後永く使える状態に仕上げます。
組付けると同時にケーブルも新品に。
合わせてフレームもピカピカに仕上げます。
仕上げはポリッシュタイプのガラスコーティング。
組付けた後はこの通り!ピカピカです!
当然外観だけでなく動きもスムーズになり、さらに長持ちさせることが出来ます。
当然変速機の裏側も砂やほこりが無く新品同様の綺麗さに!
趣味として永くサイクリングを楽しみたいなら、当然機材も長持ちさせたいですよね。
今回はトータルで¥58,000-(税込)程掛かりましたが、部品代を除くと工賃は¥25,000-(税込)程とかなり格安で行っています。
これは当店でご購入頂いたロードバイクだけの特別価格です。
ちなみに今回は行っていませんが、タイヤ交換やディスクブレーキのオイル交換を含む場合、ざっくりですが工賃は1万円ちょっと追加になります。
この様にスポーツバイクはご購入後のメンテナンスが大切になり、特に3年、5年、それ以上と永く楽しむにはそれなりの大掛かりなメンテが必要なタイミングが来ます。
初めてスポーツバイクをご購入する場合、ついつい購入時だけを考えてしまい、場合によってはオンラインで簡単に買ってしまう事もあるかもしれません。
でもオンラインは販売するだけで、その後の作業は行ってくれません。
またメーカー直接のオンライン購入だと、当然店舗に利益が無いため、お店でこの様なアフターメンテナンスを特別価格で行う事は出来ません。
スポーツバイクは一般的な物販とは少し異なり、購入時も購入後もお店の方が安心でお得です。
スポーツバイクをお探しの方、ぜひ店舗でお気軽にご相談下さいね!
日頃のサイクリングの様子はもちろん、年間1万キロ走るからこそわかる直感的なインプレッションもお伝えします。