丹です。
個人的に夏場運動する方全てにお勧めしたいアイテムとして、正確に深部体温を測定出来るウェアラブルセンサーがあります。
Lidl-TREKの選手も使用していますが、実は2024年のツール・ド・フランスでは、プロトンの2/3の選手が使用していたとの報告もあります。
使い方は、別売の専用のチェストベルトや心拍ベルトに取り付けます。
測定した深部体温はGARMINの画面で常に確認しながら運動出来ます。
CORE 2
¥48,400-(税込)
私はGARMINの心拍計に取り付けています。
※心拍計と同期させる事でより測定の精度やスピードが向上します。
GARMINのEdgeシリーズ(サイクルコンピューター)や、Forerunnerシリーズ(ランニングウォッチ)に表示させています。
私は2年使いましたが、これがあると無いとでは夏場の運動の安全性やコンディショニングに圧倒的な違いが生まれます。
特にここ最近の夏場は気温が高く、その中で運動すると当然しんどく感じます。
その時に「暑いから何となくしんどい」ではなく、深部体温や心拍数を見る事で「身体で何が起こっていて、どこまでなら運動出来て、どれ以上だと危険か」と言った事が、客観的に把握できます。
これは通勤で20分程自転車に乗った場合。
天気予報での気温は24℃ですが、これでも深部体温は急に上がり始め、店に着く頃には37.7℃まで上昇。
健康で普段から運動される方であれば、38.5℃よりも低ければ、ものすごく暑く感じるもののしんどさを強く感じる事は少ないかと思います。
※夏場の運動習慣がない方は、38℃以上にはならない方が良いと思います。
ここからは個人差がありますが、私の場合38.5℃を越えてくると同じ強度で走っていても心拍数が上がり気味で下がりません。
心拍数が上がるのは、体温を下げるために身体が取る生理反応ですが、これを無視して心拍のゾーントレーニングをすると一気に熱中症になるでしょう。
さらに39℃近くからはパフォーマンスが下がり始め、39℃を超えると「これ以上は頑張りたくない」といった倦怠感が出始めます。
39.5℃近くなる若干クラクラするような感じもあります。
かなりざっくりですが、昨年気温が35℃近くの時、外でロードバイクに乗るだけで深部体温は38.5℃以上まで上昇しました。
休憩していてもな中々下がりません。
そこから強度を上げると一気に39℃近くまで上がります。明らかに熱中症リスクの高い気温です。
気温が平熱近くまである日は、全く身体が冷えない為注意が必要です。
よって、どのスポーツでも暑さに身体を順応させていく「暑熱順化」が重要視される様になりましたが、それには3月頃からしっかり汗をかいて運動する必要があります。
話が少しそれましたが、この深部体温と身体の反応の相関関係が把握できていると、身体の状態に合わせた負荷でトレーニングする事が出来るので、夏場のライドの安全性が格段に向上します。
トライアスロンやランニングはもちろん、長時間のライドでは必須と言えるほどのアイテムです。
ちなみに、今の時期(6月)だと運動を止めると深部体温も下がりますが、真夏は一度上がった深部体温は中々下がりません。
私は休憩時に積極的にアイスを食べる様にします。(身体の内側から下げる事が大切です)
COERセンサーとベルトさえあれば、専用アプリで深部体温をモニタリング出来ますが、ロードバイクの場合GARMINやWahooなどのサイクルコンピューター、パワーメーターがあるとより有用的になります。
「暑熱順化」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、深部体温の測定はアスリートの現場だけでなく、一般的に運動される方にも浸透してくるのではないでしょうか。
GARMINとの連携や設定など少しややこしいので、ご興味のある方は丹までご質問下さい。
少し高価ですが、夏場にもトレーニングされる方、運動される方にお勧めアイテムです。
日頃のサイクリングの様子はもちろん、年間1万キロ走るからこそわかる直感的なインプレッションもお伝えします。