丹です。
先日石川県で開催された、「KOMATSU全日本鉄人レース2025」に出場してきました!!
競技はデュアスロンと言って、ラン→バイク→ランを連続で行う複合競技です。
トライアスロンの最初のスイムがランに置き換わったようなイメージです。
こちらの大会は第43回ということで、かなり歴史のある大会です。
会場へは前日入りし、選手受付や競技説明会、開会式等が行われます。
こちらはちびっ子達による太鼓!
歴史ある大会とだけあり、応援からボランティアの方々まで、地域一丸となって開催されている様子が伝わります。
こちらはトランジッションと呼ばれる、ランとバイクを移行させる為のポイントの準備。
例えばランから帰ってきたら、シューズを履き替え、ヘルメットやグローブを着用し、補給食を準備したりしてバイクをスタートさせます。
その後バイクから帰ってきたら、バイクをラックにかけてヘルメット、グローブを外しシューズを履き替え、補給食を入れ替えたりして第二ランをスタートさせます。
今回私の場合、それぞれのトランジッションタイムは1分15秒ほどでした。
(トライアスロンでは、バイクシューズを既にペダルに固定したりする為、トップ選手の場合数十秒です)
このトランジッションが結構重要で、仮に2分掛かるとランで1分縮めないといけません。
マラソンをされている方なら分かるかと思いますが、ランで1分縮めるのは相当脚をつかいます。
よってバイクの設置の段階で、走り出す際にベストなギアにチェーンを掛けておき、シューズやヘルメットも最短で着用できる位置に置いておきます。
さて、翌朝のスタート前です。
こちらは私より10分ほど早くスタートされる「鉄人レース」のお客様。
バイクの後トレラン(登山)がある為、トレランシューズなどを背負ってバイクパートがスタートします。
私はトレラン(登山)のないオンロードのみの「ロング」です。
それでは私のレースレポートです。
第1ラン。
距離6kmと短いためペースも速めです。平均ペース4:13/km
最終のゴールまで3~4時間と長丁場のレースとなる為、どこまでペースを上げて良いものか少し不安でした。
ただ終わってみれば、できれば4:00/kmを切りたいところでした。
と言うのも、私は実は今回総合で5位入賞出来たのですが、入賞者は全員キロ3分台です。
私は入賞者の中で唯一キロ4分以上掛かってしまっています。
デュアスロンはやっぱり皆さんランが抜群に速いです。
次はバイク。距離は45km程。
バイクパートは全体で2位でした!第一ランの遅れを挽回した形です。
平均心拍数168bpm。
平均スピード37.7km。
このバイクの後に最後ランが20km弱残っているため、バイクでガンガン飛ばすわけにはいかず、中~高強度を維持します。
走り出しこそTTバイクに数台抜かれたものの、そのあとはずっと追い越していく展開。
(リレー選手も同時なので、バイクのスペシャリストがガンガンペースを上げて走ってきます)
人数が多いため、団子状態になっている場面では無理せずグループ内に入りますが、上りでは自然と先頭まで出てしまいます。
最後の峠はペースを上げて大きな集団を抜き先頭でクリア。タイムを稼げるところは踏んでいきます。
残り2km程はペースと心拍を落とし、安全に落ち着いてトランジッションに向かいます。
バイクパートでは安全に走り切る事もとても大切です。
コーナーはもちろん、他の選手の位置や補給をするタイミング等です。
補給は必ずペースの落ちる緩い登りなどで行います。
また後方に選手がいる場合、アスファルトがはがれていたり、下りからの急コーナー等はハンドサインで落車が発生しない様心がけます。
最後は20km弱の第2ラン!
走り出しは意外と脚が軽く、これは夏場のブリック練(バイク→ランを連続して行う練習)が効いている!と思いました。
これまでのトライアスロンよりも、圧倒的に走り出しが楽です。
8月の練習では、暑さもあってか中々5:00/kmを切って走ることが無かったため、キロ5を切れていることに安堵しつつ、距離にして5km程通過。
ただ「楽をするために来たのではない!」とふと心の声が聞こえ、4:30/kmまでペースアップ。
トライアスロンの同等の距離でも、最後の20kmランで4:30/kmを切った事が無い為、さすがにキツくまた大腿四頭筋も痛みが出てきました。
ここでカフェイン200mg摂取し、一瞬覚醒させカツを入れます。
最後、時間にして30分近くはずっと心拍180bpmオーバー。
正直これは結構キツいです。ただ「このためにここに来た」と言う事を思い出し、気力でラストの登りをこなします。
最後は心拍192bpmまで上がりゴール!
最後の第2ランは平均4:48/kmでした。
トータル3時間ちょっとのタイムでしたが、平均心拍が170bpm!
これは結構頑張ったなと、少しレース運びに納得できました。
当然普段の練習よりも強度はかなり高く、バイク後の第2ランはほとんどスタミナゼロ!💦
あくまでのGARMINの参考データなのでご愛嬌ということですが、少し面白いですね。
今回は、あわよくば年代別で入賞できたら、と思っていたのですが、結果総合で5位入賞できたのは本当に良かったです。
どうしても苦手意識の強いランでしたが、そのランが長い今回の大会で入賞出来たことはすごく励みになりました。
とはいえ、周りの入賞者の中では第1ランも第2ランも一番遅いタイム。
周りの方々の話を聞くと、次週もトレランの大会に出場したりと、本当に鉄人ばかりでした。
ただ入賞者のほとんどが40歳台で、中には50歳オーバーの方も決して珍しくありません。
トライアスロンやデュアスロンは40歳からが強い!と言うことを改めて感じたと同時に、40歳からがむしろアスリートのスタートだと、かなり勇気づけられました。
バイシクルカラーのお客様も無事完走され、中には鉄人レースで年代別2位の方も!!
10kmの登山およびトレランを挟み、さらに20km走る鉄人コースでの完走、また表彰は正に「鉄人」です。
皆様お疲れさまでした!
初めて出場させて頂いた大会でしたが、地域が一丸となって開催されている、温かみのある素晴らしい大会でした。
特に沿道での応援ではゼッケンナンバーだけでなく、名前を呼んで応援してもらったりと、本当に工夫やおもてなしが最高でした。
ゴール後には小松名物の「小松うどん」の優しい味が沁みました。
またゴール後には学生のボランティアの方々がカットした梨を配っておられましたが、たぶん私は1玉以上頂きました。
ボランティアの方々、応援頂いた地域の方々、素晴らしい大会をありがとうございました!
デュアスロンは、トライアスロン程大会数は多くありませんが、「スイムが苦手で…」という方や、「マラソンとロードバイクの両方をやっています!」という方には面白い競技ではないでしょうか?
気になる方はぜひお気軽にご質問くださいね!
日頃のサイクリングの様子はもちろん、年間1万キロ走るからこそわかる直感的なインプレッションもお伝えします。