こんにちは、鈴木です。
最近、身体の上手な使い方をよく考えるようになりました。
私はよく、休日にテニスをします。
今更ですが、テニスにしてもロードバイクにしても、
身体の使い方一つで驚くほど無駄な力が要らなくなることを実感しています。
自転車競技の特徴の一つは、
基礎体力があれば経験年数が短くても速く走れるという事ですね。
一方テニスは、そこそこ上手になるまで一定の期間を要します。
始めて３ヶ月の初心者が、３年の経験者と渡り合うことことはまず出来ません。
体力があっても、まず基本技術がないと形になりません。
そこが勘違いしやすい原因だと思うのですが、
ロードバイクは、基礎体力が技術力をカバーしてしまいます。
練習も、ついつい頑張ってがむしゃらにペダルを回してしまう場合が
多いのではないでしょうか。
実際には、ロードバイクも球技と同じように、
テクニックの違いがかなり大きいはずです。
それを改めて実感したのは、ローターの楕円チェーンリングを装着して
琵琶湖を一周をした時です。
ペダリングでの円運動、脚の運び方を強制してくれるような印象です。
今まで無駄な方向、タイミングで力がかかっていたことを気付かせてくれました。
詳しくは店頭でお聞きいただければと思うのですが、
楕円リングは単純にペダリング効率を上げるだけではなく、
効率のよいペダリングを身に着けるためのツールとしてもお勧めできます。
人の脚は上下運動が得意ですが、
元々、円運動はあまり自然にはできません。
そのために運動の中にどうしても “ムラ” ができます。
楕円は、ペダルを回す動作を
人間にとって少しでも自然にするためのアイデアですね。
「力の入るところで重たいギアを、そうでないときに軽いギアを」
というローターの考え方はすごく理にかなっていると思います。
アップダウンのある道で、限りあるスタミナ（パワー）
を節約するために、こまめな変速操作は不可欠です。
その変速操作をペダル半周ごとに行うと考えれば、
少し理解しやすいですね。
上の写真は私のバイクに装着している 「Q リング 」
下の写真は店長のバイクに装着している 「 QXL 」。
「QXL 」 はさらに楕円率が高く、見るからに小判型をしています。
比較的短距離や、パワフルなライダーに向いています。
店長と私はクランクもローターの製品を使用していますが、
シマノのクランクに対応する楕円リングもあります。
先日交換させていただいたお客様のバイクです。
お持ちのクランクに取り付ければ、
費用を抑えて楕円リングを導入できますね。
一体感を高めるボルトカバーを使うことで、
外観も綺麗に仕上がっています。
もちろん、カンパニョーロ・スラムのクランクにも対応しています。
ホイールのように、
交換後すぐに速くなることはあまり期待できません。
しかし、効率を上げ、疲れないペダリングには非常に有効だと思います。
また、基礎体力の向上や技術の定着には
時間をかけた練習が必要ですが、
ペダリングにおける最初の「気付き」を与えてくれるツールとしても
すごくおすすめです。
種類も多く、分かりづらい点も多い楕円リング。
バイシクルカラーは、認定を受けた「正規ROTORテックディーラー」です。
実際に使用しているスタッフもおりますので、
効果、組付、互換性のことなど、何でもお気軽にご相談くださいね。
また、メーカーホームページには
ROTOR楕円リングについての詳細な解説がありますので、
こちらも是非ご覧ください。
鈴木 恒