【スタッフ技術講習会】楕円チェーンリング”ROTOR Q-Rings”

【スタッフ技術講習会】楕円チェーンリング”ROTOR Q-Rings”

2017-12-04T10:18:40+00:00 2015/07/27|ニュース, 取扱商品のご紹介|

楕円チェーンリング”Q-Rings”でお馴染みのメーカー「ROTOR」。バイシクルカラーは、ROTOR取扱店の中でも、「正規テクニカルディーラ」に認定されています。

先日、技術と製品情報の講習会へ足を運びました。
ショウルームを兼ね備えた会場では、代理店スタッフから様々な情報が聞き出せます。
IMG_1656.JPG
スタッフも知識と技術を深めるために日々勉強しています。
IMG_1644.JPG
 
ROTOR製品は、バイクの規格により多くのラインナップが存在します。
もちろん、当店の店内にはTREKの規格に合致するクランクを置いていますが
展示会では他社対応の製品も勉強がてら見ることが出来ます。
IMG_1647.JPG
ROTORには、超希少な限定カラーが稀に登場します。
IMG_1599.JPG
ホワイトにレッドがアクセントとなる”ジャパンカラー”もその一つです。
IMG_1601.JPG
さて、こちらは講習会の内容から。
何気なく漕いでいるロードバイク、踏み込むときにパワーが掛かりますが、踏み下ろした後は実は上がって来るペダルの上に脚の自重が乗っかっています。グラフで表すとこの様なイメージです。これを”ネガティブパワー”と呼びます。
パワーメータではこれをトルク効率(ペダリング効率)としてパーセンテージで表示します。仮にトルク効率が70%だと、30%のネガティブパワーが発生していると考えられます。(※トルク効率はライドにおける絶対的な数値ではありません。)
IMG_1618-1.JPG
楕円チェーンリングはペダリングにおいて、クランクが一般的に4時の位置でギア比が仮想的に最大化されます。そしてその後ギア比は小さくなります。
上下運動を得意とする脚の動きにとって、踏み下ろした一番下から後方へ抜く動きはとてもぎこちなく不得意な動きとなります。そこをスムーズに通過させようというのがROTORの理論です。これは、一番上の位置も同様の考えです。
IMG_1604.JPG
よく、即座にパワーが上がったりスピードが上がる事を期待されて、交換をご検討される方もおられますが、求める主な効果はその点ではありません。
効率の良いペダリング、長距離でも疲れないペダリング、乳酸が溜まりにくく疲労が少ないペダリング、そのような効果が期待できます。
言い換えるとペダリング効率の高いプロ選手よりも、我々ホビーライダーの方がその効果は大きいです。
我々にとって長距離で疲れにくく、ペダルを回しやすく、さらに乳酸が溜まりにくい・・、そのような効果は結果、長距離を楽に速く走ることに間接的に働きます。
ひとつ参考までに、実は、パワーを最大化させることも出来ます。
ギア比を最大化出来るギア位置を、4時ではなく3時付近に設定します。(4~5箇所変更可能です。)
IMG_1613.JPG
なぜ3時かというと、一般的にロードバイクのポジションでは3時の位置がパワーが最も掛かります。スタッフ原が漕いでいますが、モニターに映し出されたサークルでは、ちょうど3時の位置でパワーが掛かっています。
IMG_1639-1.JPG
もちろんライディングポジション(ロードやTT)によってパワーの掛かる位置は異なりますが、おおむね3時の位置です。
IMG_1626.JPG
IMG_1631.JPG
この3時の位置に最大化されたギア比を持ってくると・・・、パワーは上がります。
しかし、持続するのは数分から数十分。タイムトライアルには向くかもしれませんが、一般的なロードレースやロングライド、サイクリングでは不向きと言えます。
 
ROTOR以外でも楕円ギアを出しているメーカーがありますが、この辺りの考え方が異なります。楕円だったら何でもよいかというと全くそうではありません。
ちなみに、ROTORの楕円ギアでパワー向上も求めると、楕円率の高い「QXL」と呼ばれるタイプがお勧めです。
DSC03559.JPG
これは私のバイクですが、平地での高負荷巡航でメリットが生まれます。
一般的にはタイムトライアルでしょうか。ただペダリング効率が平地で70%以上の方はオールラウンドで使用できるかと思います。もしくは、これにすることでより効率が上がるきっかけになるかもしれません。
一度で走れる距離を増やしたい、維持できるスピードが上げたい・・等々、ロードバイクに乗ると色々な”欲求”が出てきます。単に走るだけでなく、いろいろ考えながら愉しめる点もロードバイクの魅力です。
ROTORの楕円チェーンリング”Q-Rings”は、ロードバイクをさらに愉しくしてくれるきっかけになりますよ!
この講習会をきっかけに、丹と鈴木だけでなく、森光と原も楕円チェーンリングを購入してしまいました。
クランクとセット、もしくはクランクはそのままでギア板だけ、様々な取り付け方がありますので、お気軽にご相談ください!
DSC01980.JPG DSC02867.JPG
DSC04029.JPG DSC05246.JPG
DSC08830.JPG DSCF2246.JPG
DSCF2268.JPG IMG_1008.JPG
IMG_1179.JPG IMG_6847.JPG
丹 宇響