バラバラにされた部品ですが、こちらはオーバーホールの様子です。
本来であればオーバーホールの様子を最初から最後まで順を追って説明しながらご紹介したいのですが、
あいにく作業を多く頂いておりますため、今回は簡単にご紹介します。
まずは完全にバラしていく作業です。
タイトルに「完成車以上!?」と書いたのは実はこのような点にも見られます。
新車を組み立てる際、七部組と呼ばれる状態からある程度バラしながら組み立てるわけですが、オーバーホールではその時よりも完全に分解していきます。
(ちなみに新車組み立ての場合、七部組からバラして組むか、バラさずに残りの3割だけ仕上げて組むかは店舗により異なります。どこまで手を加えるかによってご購入後の異音やガタ付きの発生頻度、耐久面等に差が出ます。)
ボルトのネジ山に付着した砂やほこりも手作業で洗います!
ベアリング類もクリーニングはもちろん回転や錆のチェック、必要があれば表面の浚って磨く作業も行います。
ホイールのハブやラチェット箇所も当然バラします。クリーニング後に専用グリスを適量塗布します。
スポークテンション(張力)や振れ、バランスも整えます。
ここまで一通り作業すると、よく減っているギアやホイールの振れ方、小傷の入り方、部品の錆び方などで所有者の乗る頻度はもちろん、走り方、走る場所(路面状況)、脚質、そういった点まで判ってしまいます!
途中経過はだいぶ割愛となりますが、、、最後にオイルを馴染ませます。
もちろんチェーンは金属ですが、リンク内部に必要な量のオイルが浸透する様作業します。
完成です!バイクはTREK(トレック)Emonda SL6です。
簡単にかいつまんで書いたので、あっという間に終わった感じがしますが、かなり時間と手間、そして愛情をかけて作業しています。
この通りピッカピカです!
ビフォーアフターの写真があると分かりやすいのですが、今回はオーバーホール後の写真です。
当然入り組んだ場所もピッカピカ。
ブレーキキャリパーも可能な限り少ない抵抗で動くよう、内部の部品を潤滑させます。
オーバーホールは必然的に乗る頻度の高いサイクリストのロードバイクがほとんどではありますが、その中でもお客様によって乗り方は大きく異なります。それによりグリスの量や組付け方に変化を持たせます。
その様な意味で、オーバーホールは新車以上に自分にピッタリな仕上がりになっているのではないでしょうか!?
オーバーホールはかなりの時間を要します。特に繁忙期は通常の点検や日々の簡易調整、緊急的な修理もかなり増えますので、それらに重きを置いてご対応いたしております。
オーバーホールは直ぐに取り掛かれない場合が多い為、作業可能な目安時期をお伝えいたします。気になる方は、まずは一度ご相談くださいね!
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