今回はトライアスロンで使用されるお客様のバイク、TREK(トレック) SPEED CONCEPT(スピードコンセプト)のメンテナンスです。
外観からも一般的なロードバイクとは大きく異なる事が伝わりますね。ハンドル上部のパッドに両肘を乗せ、上半身の体重を預けるような形でポジションを取ります。
一般的にTTバイクと呼びますが、ストップ&ゴーが少なくかつ平坦路を高速維持して走るれる大会に適します。
今回のバイクはシーズン通して使用され、結構酷使された状態のバイクです。トライアスロンは海から上がった状態、つまり海水でびしょびしょの状態でバイクに乗ります。最低でも1時間以上走り、その後ランをこなしてゴールするのですが、使用したバイクをピックアップするのはバイクを降りてから数時間後です。そこから帰宅して水で流すにしても、その時点で既に錆が発生している事が結構多いですね
開けてみるとこの様な状態です。
部品を取り外していきますが、見えたベアリングは完全に錆びています。おそらく海水だけでなく汗も大量に入り込んだと思います。
本来ベアリングは簡単に外れますが、フレームと固着してしまい半ばベアリングを壊しながらでないと外せません。
ようやく取り外しが完了しました。
外したベアリングはこの様な状態。
そして新品がこちら。全然違いますね。
また分解していく中で気になった点がこちら。部品を取り付けるボルトのナット側にクラックが入っていました。ただこのナットは丈夫な母材に包まれている為万が一の状況は防げます。しかし当然今回交換していきます。
これだけ酷使された状態にも関わらず、変速はDi2(電動変速システム)の為全く問題ありませんでした。乗れば乗る程Di2お勧めです!
Di2では変速機類を配線で繋ぎモーターで動かす為、従来のステンレスワイヤーが存在しません。伸びたり錆びたり切れたりしない為、変速機の取り付け自体がズレない限り調整は変わりません。
特に最近はフレームの内部にケーブルを通すバイクが多い為、この様に配線を通したり無線でペアリングをするといった電動タイプは、今後増々多くなるでしょう。
いかがでしたか?今回はトライアスロンと言う少し過酷な環境下で使用されているバイクでしたが、トライアスロンでなくともローラー台での汗も同じような状況に繋がります。自転車にとって汗やスポーツドリンクは実は大敵なのです。
ローラー台を使用される場合は、汗がフレーム内部に入らない様、ハンドル周りにしっかりとビニールとタオルを被せて養生しましょう。
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