大森です。
第7世代目となる新型MADONE SLRを購入して約2,000㎞程、あらゆる場面を走行してきましたので、実際に感じたことをインプレッションしてみたいと思います。
また私は第6世代のMADONEも所有しておりますので、新旧の比較も合わせてご参考頂ければ幸いです。
第一回目は平坦路です。
※今回のインプレッションは、あくまで個人的な感覚や感想も多く含まれます。イメージとして捉えて頂けると幸いです。
第7世代MADONEのスペックに関しましてはこちらをご覧くださいませ。
スタッフ大森、第7世代MADONE SLR PROJECTONEが完成!
【インプレッション】
少し大げさに感じるかもしれませんが、予想以上にあらゆる場面でとにかく速く、自分が思っていた以上の感動的な走りでした。
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〖平坦〗
・初速 (時速0㎞~30㎞)
第6世代と比べ、ペダルへの入力に対しフレームの反応が機敏で速く、少ない脚力でもグングン伸びる印象です。
第6世代では初速から中速域がやや重たく(とは言えこれはエアロロードバイクの特徴でもありましたが)、重量の兼ね合いでやや乗り手の脚力でカバーしながら中速域までもっていく印象が強いバイクでした。
第7世代のMADONEはエアロロードを感じさせない軽快さを秘めており、これまでのエアロロードバイクの特徴を大きく覆した究極MADONEとも言える加速です。
この、第7世代特有とも言える初速からの凄まじい軽快さは、まるで現行のEMONDA SLRの走りに近い印象です。上記にもありますが、エアロロードバイクでこれほどの機敏な加速を体感できるのは、第7世代のMADONEが初めてです。
・中速域 (時速35㎞~40㎞)
第6世代から300gの軽量化を果たしつつも全体的な安定感が増し、さらに空気抵抗がより少ない影響か、無風において220~240Wで踏んでいれば時速38㎞~40㎞で巡行が出来ているほど快適でした。
第6世代では、時速36㎞を超えた辺りからやや空気抵抗を感じ、まるで風でできた壁が行く手を遮る様な感覚になります。第7世代でそれらを感じにくいのは、フレームだけでなくハンドル幅がより狭くなり、全体的に空気抵抗を削減できるポジションのお陰もあるかと思います。
第7世代がこれほど軽快で速い秘訣は、第6世代からフレームを300g軽量化しつつもハンドル周りの剛性が上がり、さらにエアロなポジションをとりやす設計である点が大きなポイントかと思います。
・高速域 (時速40~50㎞)
川沿いの広域をガッツリトレーニングペースで走ってみました。
時速45㎞前後のスピード維持でも車体のふらつきを感じず、速度が伸びていくにつれ路面にしっかりと張り付くように走りが安定します。
第6世代では、この速度域からは車体をコントロールすることにも集中しながら走行する場面が多々ありました。
また、専用のハンドルバーがよりエアロなポジションを取りやすい形状へと進化しましたので、まるでDHバーを装着しているかのように、エアロポジションを維持したままの走行が行いやすくなりました。
・スプリント
周囲を見渡し誰もいないことを確認しつつ、安全に最大限意識しながら350m程の区間を思いっきりスプリントしました。
さあ、どんな走りを見せるのでしょうか。
「これはすごい!速い!!まだまだ伸びる!」
かなりの高トルクで踏みましたが、パワーがロスしている感覚が無く、さらに速度が上がってもフレームの推進力が衰えません。
時速56㎞、パワー900w。
このあたりから結構必死ですが、この速度でもフフラつかず、1本橋からはみ出ることが無いくらいの安定感です。
最終時速61㎞、パワー1180Wまで粘りましたが、この速度に達するのも第6世代MADONEより速い印象です!
・乗り心地
第6世代よりやや硬めとなっており、多少の凹凸でもダイレクトにお尻に伝わる印象です。
私は対策として、走るシチュエーションに合わせてタイヤの空気圧を6.5気圧 ⇒ 5~5.5気圧に調整しながらサイクリングしております。乗る方の体重によってはもっと低圧でも良いと思います。(推奨されるタイヤの気圧はメーカーやタイヤ幅により異なります)
乗り心地が良いエアロロードバイクが特徴の第6世代に対して、より軽く速くなった第7世代といった感じでしょうか。
いかがでしたか?最後までお読み頂きありがとうございます。
次回は、登りでのインプレッションです!
インプレッションアドバイザー大森のInstagramも更新しています。
日頃のサイクリングの様子はもちろん、年間1万キロ走るからこそわかる直感的なインプレッションもお伝えします。