先日の作業はCampagnolo(カンパニョーロ)搭載バイクのパーツ交換及びメンテナンス。
通常完成車ではSHIMANO(シマノ)のコンポーネントが搭載されており、当然のようにSHIMANOを使用しているわけですが、Project One(カスタムプログラム)では様々なコンポーネントを選択できます。
私は現在SHIMANO(シマノ)のDi2(電動変速システム)を使用しておりますが、以前はSRAM(スラム)やCampagnolo(カンパニョーロ)を愛用していました。
どれを選択してもそれぞれの個性があり面白いものです。
パーツの作りを見ると、シマノはとても精密に動く優れた工業的な製品といった印象に対し、Campagnolo(カンパニョーロ)は驚くほどシンプルで、メカニカルな機械部品といった印象です。
後者は部品単体までバラしアナログに手を加えるといったような、より経験が必要な作業も多いですね。
しかしながら、使用目的に合致したグレードでかつしっかり組み、扱い易いよう調整されたものであれば、ロードバイクに乗って走りに行く時のその愉しさという点についてはどれも同じかと思います。
今回は上写真のフリーボディーと下写真のチェーン、そのほかタイヤやスモール部品を交換しました。
走行中のメカトラブルでお持込頂いたのですが、直す過程で何点も追加で交換が必要なパーツが出てきてしまいました。本来は全てを一度で発見したいのですが、当初走行不能状態だった為、乗れる状態に仕上げてからのチェックとなりました。
まずは優先順位の高い箇所から修理を行い、それ以外はトータルメンテナンスとして、半年ほど走られた後となりそうです。
正直作業に少し時間が掛かってしまいましたが、製品の持つパフォーマンスを把握しそれを引き出し、お客様にしっかりお伝えし、お渡しすることは当たり前ですがとても大切な事だと考えています。現場ならではのリアルな情報や技術がプロショップを形作っています。