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「TREK X-Caliber7カスタム」 ご納車バイクから。

「TREK X-Caliber7カスタム」 ご納車バイクから。

2014-07-23T11:39:24+00:00 2014/07/23|サイクリング|

先日ご注文頂いたマウンテンバイク、TREK(トレック)のX-Caliber(エクスカリバー)7ですが、納車前にメインとなるコンポーネント(ギアや変速機などのパーツ)を初めから交換させていただきました。

バイク本体の価格は¥95,000-(8%税込)と、街乗りでは申し分ないスペックですが、こちらのお客様はオフロード走行も視野に入れた楽しみ方をイメージされています。足を着いてしまいそうな激坂や、安定感の無いオフロードの下り道など、街乗りよりも機材には負担が大きくかかります。

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もちろん初めは完成車の状態で乗って、後からパーツを交換するとその違いが分かりそれもまた面白いのですが、こちらのお客様は既にクロスバイクから始まりロードバイクもたくさん乗って頂いています。パーツ価格の差は走行にどのような違いが出るのかをよく会得されています。そのためマウンテンバイクでも容易にご想像がつくのでしょう。

交換に伴い必要なフレームの精度を出します。最近ではパーツの規格は勿論フレームの材質も大きく変わり、このように専用の刃物で削ることが少なくなりました。しかしながら自転車の完成精度はもともとプロショップが握っているのです。

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徐々にパーツが取り付けされていきます。完成車だと、初めから激しいオフロード走行に耐えうるパーツを採用したマウンテンバイクもラインナップにありますが、こちらのお客様はこの鮮やかなブルーを気に入って頂きました。価格とカラーはセットで決まってしまうのです。

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下の写真はビフォーアフター。

クランク&BB(ボトムブラケット)。3×9速から2×10速へ変更。フロント変速の回数が減り、一定の走りではほとんどの変速がリアで賄えます。よりストレスなく走りに集中できるのです。

また心臓部であるBB(ボトムブラケット)は軽量で剛性が高く、また頻度の高いクランク着脱を想定した設計となります。つまり、山で遊んでたまにはオーバーホールもする、といった使用を前提としています。

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リア変速機はフレームの外側へ出っ張らない設計に。岩や障害物にヒットしにくくなります。

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またスタビライザーと呼ばれる機能を搭載。写真中央の灰色のレバーですが、これでオン/オフと切り替えます。オンにするとチェーンのバタつきを抑制する様スプリング力が働き、チェーンが引っ張られる様な強いテンションが掛かります。ロードバイクではこのような機能は馴染みがないですよね。

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レバーはツーウェイリリースと呼ばれるもの。写真の奥(右)のレバーは親指で押しても人差し指で引いても同じように機能します。これはより使いやすいよう変速操作が拡張され、少ない指の動きで変速が可能となります。

軽い街乗りではそこまで求めないかもしれませんが、ちょっと距離を延ばして走ったり、足場の悪いオフロードを走る時には大きなメリットとなります。

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さらに「カチッ カチッ」とクリック感の強い小刻みな変速が心地良く、操作感をより高めてくれます。

DSC06883.JPG初めからアップグレードとなりましたが、使用目的により合致するバイクになってきたのではないでしょうか。

とても幅広いスポーツバイクの世界から、お客様それぞれに合致した提案をさせていただくのもプロショップの仕事です。プロショップはそのような事を通して、スポーツバイクの世界観を共有しているのではないでしょうか。