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楕円リング “ROTOR Q-rings” の技術的な話。

楕円リング “ROTOR Q-rings” の技術的な話。

2015-05-14T23:23:22+00:00 2015/05/14|サイクリング|
本日、ギア板を変えました。
少し技術的な内容です。
変える前の写真がこちら。エアロクランクと呼ばれるお皿の様な外観です。
私は日頃から楕円リング”ROTORのQ-rings”を使用しています。

DSC03543.JPG

そのQ-ringsの中でも最も楕円率の高いQ-XL。
下の写真の上側がそれ、そして下側が楕円率を低くした一般的なQ-rings。
DSC03547.JPG
これまでクランクは”53/41t”を使用していましたが、今回一般的なノーマルクランク”53/39t”に戻します。
53tは楕円率の高いQ-XLそのままで、39tのインナーだけがQ-XLではなく通常の楕円リングに変更となります。
というのも、楕円率の高いQ-XLのインナーは、使用しているクランク(PCD:130)に取り付けが可能なのは41t以上しかないのです・・。そもそもQ-XLは平地の高速巡行やタイムトライアルが推奨使用ですが。
オールラウンドで使用している私は、のんびり走る時の低ケイデンスは気になりませんが、ある程度のパワーを維持して峠を登る時は、低ケイデンスよりも高回転を維持した方が効率的な事が判りました。
インナーだけ通常の楕円率のQ-Rings39tに変更。
DSC03553.JPG
インナーだけなので、外側からみても分かりませんが、
DSC03559.JPG
内側を見るとアウターとインナーの楕円率が異なることが分かります。
ちなみに横縞のアウターケーブルはこちら。「YOKOZUNA」妙な名前の自転車パーツ。
DSC03565.JPG
話を戻しますが、アウターとインナーで楕円率を変えることは、
変速性能の点でメーカー推奨ではありません。
しかしながらROTORの変速性能は、使用するコンポーネント(主に変速機やチェーン)
により大きく異なります。
さらに、生産時期により微妙にギア板の切削が違う様に感じます。
これは、コンポーネントメーカーが10速から11速になり、また機械式から電動になり・・
その複合的ともいえる様々な変化に対応するべく変えているのでしょう。
その様な点を考えると、ROTORは実際組み付けて使用してみないと分からない点があるのも事実。
(最近は安定しています。)
使用する前から、正確に動くことが半ば約束されているシマノのコンポーネントと異なり、
なんともメカニックの技術と経験に頼る所が多いROTORです。
でも、ペダリング効率が優れない私にとって、しばらく楕円リングは手放せそうにありません。