現地時間7/1でグローバルに発表されましたね!
既に実践で投入され、画像を見ていた方も多いのではないでしょうか。
これまでにない圧倒的な進化を遂げた新型Madone(マドン)です。
インプレッションはこちら。
※画像は全てクリックすると拡大します。
TREK(トレック) Madone(マドン) RSL H1フィット フレーム:OCLV700
完成車価格¥1,650,000-(税込)
フレームセット:¥720,000-(税込)
左:TREK MadoneRSL H1フィット フレームOCLV700 ※ProjectOneにて登場予定。
TREK(トレック) Madone(マドン)9.9 H2フィット フレーム:OCLV600
完成車価格:¥1,450,000-(税込)
TREK(トレック) Madone(マドン)9.5 H2フィット フレーム:OCLV600
完成車価格:¥820,000-(税込)
フレームセット:¥550,000-(税込)
TREK(トレック) Madone(マドン)9.2 H2フィット フレーム:OCLV600
完成車価格:¥650,000-(税込)
まず一番の特徴は、優れたエアロ効果をもちつつもライドクオリティー(乗り心地や振動吸収性)が非常に高い事です。Domane(ドマーネ)に採用されている、Iso Speedテクノロジーが採用されます。
シートチューブを縦方向にしならせることで、圧倒的な振動吸収性を誇ります。画像をよく見ると分かりますが、実はシートチューブの中にもう一つフレームが存在します。そこをしならせることで、これまでにない大幅な振動吸収性を実現しています。
「レースバイク=堅くダイレクト感のあるフレーム」をイメージしてしまいがちですが、TREK(トレック)は一見矛盾する多面的な性能(耐久性と軽さ、振動吸収性と高剛性など)を、高い次元でバランスを保ち実現している点が特徴です。
新型KVF(Kammtail Virtual Foil)フレームは、様々なスピード域は勿論単独走行、集団走行、風速などこれまでにない多くのシミュレーションの中でテストし解析を経て誕生しました。センサーやソフトウエアの進化がこのような開発を支えています。
次により実走に近づけます。スペイン マヨルカ島のベロドローム(走路が木製の競輪場のような場所)にて、トレック・ファクトリー・レーシングと共同開発を行います。
室内でも単独走行やドラフティングなど様々なデータを取得し解析します。
そして屋外にて様々なシチュエーションで、実走行において風の強さと角度などを計測しします。
またロードバイクにおいては、風の角度や強さは集団の中の位置取りで大きく異なります。繰り返し実走を行い膨大なデータを取得します。
さらに驚くことに、ボトルホルダの流体力学的影響までも解析します。結果、シートチューブのボトルをBBに近づけ、その影響をダウンチューブで抑えることが最適とのこと。
もちろん空気抵抗だけではなく、柔軟性や求められる剛性もコントロールします。下の画像はコーナーリング中におけるチェーンステーの変形とダウンチューブの変形。ちなみにグラフから、新型Madoneのダウンチューブの変形はEmondaととても似ています。2013年のMadoneと比較するととても大きく異なるのですね!
あとは、トレック・ファクトリー・レーシングチームが実証します。カーボンの積層を変えた数種類のバイクを同時に渡しテストを行います。なんと驚くべきことに、最後の実走は2015年1月だったようです!市販化されるスピードは、さすがトレックのメーカー規模が物語っています。
完成したバイクを見てみましょう。
バイク(特にハンドル周り)をみて驚く点は、ケーブル類がフレーの外に一切見えない事。滑らかな外観だけでなく、空気抵抗を究極まで抑えます。
ブレーキ本体もTREK(トレック)専用設計となります。フォークに沿う一体型のブレーキは、これまでのTREK(トレック)独自ダイレクトマウントブレーキのどれよりも美しい仕上げです。
また下の写真から分かる通り、ハンドルをある角度まで切ると、ヘッドチューブのサイドのカバーがパカッと開き、ワイヤー取り回しスペースを確保します。
さらにこちらはコントロールセンターと呼ばれる箇所。バッテリー(Di2:電動変速システムで使用)と、ジャンクション(Di2におけるケーブルの集合部)を内臓し、変速調整やポートからの充電を行います。
これまでにない衝撃を与えてくれた新型Madone(マドン)。これまでもUS本社にて絶えず開発されていると話がありましたが、やはり新型が出てきました。ロードバイク歴の長い方にとって、TREK(トレック)=Madone(マドン)は切り離せないイメージですね。
細部を見てみると、さすがに廉価版は生産出来ない印象を持ちます。もちろんお店での組み立てやメンテナンス作業も通常ロードバイクよりも時間や手間が掛かります。正にハイエンドモデルですね。
単なるエアロではなく、ライドクオリティー(乗り心地の良さや振動吸収性)といった点も
全く妥協を許さないMadone(マドン)。
シートチューブのなかにもう一本フレームが存在する「Madone9のIsoSpeedテクノロジー」は、他のエアロロードと決定的に異なる圧巻の技術です。
OCLV700を採用するMadone RSLは、製品化しないとNATO加盟国以外に輸出出来ない軍需産業で使用されるカーボンを使用しています。その為US本社内で生産されています。
US本社の様子はこちらからご覧いただけます。