こんにちは、鈴木です。今日はちょっと細かいお話です。
突然ですがこの部品、何だか分かりますか?
分かる方はマニアックな自転車好きだと思われますが・・・・「ディレーラーハンガ」という部品です。
名前を聞いても意味は分からないと思います。でも、皆さんが乗っている自転車にはほとんど欠かさず付いている部品です。
それは、ここ。
フレーム本体と後ろの変速機の間にあります。役割は、転倒時にフレームの曲がりを防ぐこと。
と言うのも、自転車は右側に転倒すると地面と変速機が接触します。地面に押されるように変速機が内側に曲がり、下手をするとそのままフレームまで曲がってしまうのです。ここに「ディレーラーハンガ」があることで、フレームの代わりに曲がってフレーム本体を守るという仕組みです。自己犠牲の塊の様な部品です。
あえて曲がりやすいアルミニウムで作られているのがミソです。
よく考えられていますね。
でも、もしこの曲がりに気付かずに乗っていると、最悪の場合、変速機が車輪に巻き込まれ、転倒する危険もあります。
そのため、当店では定期メンテナンスで変速機の調子が悪い場合、ここの曲がりもチェックします。
専用の工具を使います。
詳細は割愛しますが、「ディレーラーハンガ」が曲がっていると車輪と変速機が平行に取り付けできません。それを注意深く検査します。
少しの曲がりであれば修正できますが、変形が大きいと交換します。
因みにこの部品、フレーム形状に応じて専用に作成されています。メーカーはもちろん、車種によっても異なります。
そのため、自転車パーツの中でもかなり入手困難になりやすい部品です。適合するディレーラーハンガを確認するだけでも期間を要します。
海外メーカーの自転車では、納期が3ヶ月ということも珍しくありません。酷い場合は半年かかることもあります。
でも、TREKの方はご安心ください!TREKの在庫管理システムは業界随一。年代、車種別にほとんどのパーツがオンラインですぐに照合可能です。店頭に在庫のないディレーラーハンガでも、最短2日で届きます。
話は少しそれましたが、こんな小さな部品でも場合によっては命取りになります。
でも、ご自身でこの異変に気付くのは非常に難しいですよね。
当店は、ご購入いただいた自転車の基本的な点検、調整は無料で行っています。お持ちいただく手間ありますが、それさえ惜しまなければ永く、安全に乗ることができますよ。
是非定期点検を!
こちらもご覧ください。
※週末は特に点検作業のご依頼が重なる場合がございます。
その場合、お預かり時間が長くなってしまいます。
可能であれば、事前に電話予約をいただけると幸いです。
ご不便をお掛けしますが、よろしくお願いします。
鈴木 恒