TREK(トレック)2019年モデルより、カラーラインアップが拡充し、中核を担うモデルへと成長した、
クロスバイクFX3 DSIC(ディスクブレーキモデル)。
スタッフも満場一致でお勧めのモデルで、従来までのFX3との大きな違いは「油圧式ディスクブレーキ」の搭載です。
油圧式のディスクブレーキは、一般的なクロスバイクに広く採用される「Vブレーキ」に比べ、
値段は若干高くなりますが、当然高いなりにいくつものメリットが盛り込まれています。
今回は私(原)が、すべてのお客様に自信を持ってお勧めしたい、「ブレーキレバー操作の軽さ」にスポットを当てます。
輪ゴムを使用し、Vブレーキとディスクブレーキのブレーキレバーを握る時に必要な握力の差を比べる実験をしてみました。
*想定している条件は体重75kmの成人男性、時速20km前後で信号や停止線の多い街中を走行するといった状況です。
まずはVブレーキ。
ブレーキレバーを握っていない状態。
ブレーキレバーをゆっくりと握っていくとブレーキパッドが面を捉え、挟み込み始める瞬間に
ブレーキレバーの握りが一気に重たくなります。仮に第1段階と定義しておきます。
そしてVブレーキの場合は更にそこからもう一握り強く握る事で、いわゆる「ブレーキがかかっている」状態となります。
こちらは第2段階としておきます。
*パッドが当たっただけの状態でも僅かながら減速はできますが、しっかりと「止まる」に不十分です。
輪ゴムで再現してみました。第一段階を再現するには1本の輪ゴムを2重にしました。
続いて第2段階です。1本を3重にしても足らず、2本の輪ゴムを3重にして再現できました。
腕にも巻きつけてみました。こちらは1本の輪ゴムを2重。
3重にしてみました。お肉への食い込み具合が2重とは段違い。痛さのあまり輪ゴム2本目は断念しました。
さて、それではディスクブレーキです。
ディスクブレーキのブレーキレバーの場合、Vブレーキの第1段階に相当する握り具合で、第2段階以上の制動力が発揮されます。
なので、輪ゴムも1本を2重にするだけでほぼ同じ握り具合を再現できました。
このように、軽いレバー操作で必要な分だけブレーキが効くだけで、必要以上にブレーキへの意識を必要とせず、
バイクのコントロールに集中出来るため、安全度が向上します。
当然、よりハードな走行状況(急な下り坂など)では両者共にさらに強くブレーキレバーを握りこむ必要がありますが、
前述したような一般的なクロスバイクでの走行シーンではあまり出くわすことはないかもしれませんね。
また、バイシクルカラー奈良登美ヶ丘店ではFX3DISCの試乗車もご用意しています。
百聞は一見にしかず。是非一度乗ってみてくださいね。
奈良市・天理市・東大阪市のTREK(トレック)ロードバイク/クロスバイク/マウンテンバイク専門店。
バイシクルカラー奈良登美ヶ丘店 原一矢