人気上昇中のTREK(トレック)e-MTB(電動アシストマウンテンバイク)に試乗できる機会がありましたので、
その性能を体感すべく、代表の丹と山岳コースにトレイルライドしてきました!
今回はスペック紹介ではなく、このバイクでしか味わえない楽しさをお伝えしたいので、直感インプレッションをメインとさせていただきます。
TREK Powerfly 5 ¥470,000-(税別)
サイズ展開:S,M,L,XL
カラー1色:Trek Black/Viper Red
フレーム:Alpha Platinum Aluminum
コンポーネント:SRAM SX Eagle 1×12
モーターユニット:NEW Bosch Performance Line CX
250 Watt, 75Nm, magnesium body, 24km/h max assist
では、早速インプレッションしていきます。
〔斜度25%以上の坂が全く息切れせず登れます!〕
斜度25%の坂道を、アシストモード「POWER」で走行してのインプレッションです。
従来のマウンテンバイクではきつくて息切れしてしまう斜度25%の坂道が、なんとパワーフライは全く息切れしません!
汗なんて全くかかずにどんな急な坂道でも押し歩くことなくスイスイ笑顔で登れてしまいます。
今までバイクを押して歩いていた辛い地獄の坂道が、こんなに楽しいと思えるのは初めてです。
私は、電動アシスト搭載でないと登り坂で体力が消耗してしまい、2時間程乗っていると帰りたい欲が出ていましたが、今回は2時間後に下山しても、疲れがまったく無いのでついついもう1周トレイルに行ってしまいました。
とにかくいつまででも走っていたくなるマウンテンバイクです!恐るべしe-BIKEのスタミナ!
実は、こんなに楽に登れるのは秘密があります。
トレイルコースでの勾配は平均約20%にもなるので、走行速度は頑張っても約10km未満です。
この時速10km未満というのが重要で、この速度域までは最大アシスト比約180%が常に働くのです!
アシスト比が弱まるのは、そこから徐々に上がった速度域。そこで初めてモーターの力が120%、60%と弱まる仕組みになっております。
つまり、トレイルコース等の20%以上の急勾配が多い場面になればなるほど、電動アシストをフル活用しどんなコースでも楽々と登り切れてしまうのです!!
続いては、舗装道路の勾配30%の激坂を「POWERモード」で走りました。
相当な激坂でしたので、さすがにこの坂道は無理だろうと思っていました。
早速Powerfyで実践。ペダルに軽く力を加えただけでグングン加速し、気がつけばすでに登りきっていました。
写真のように思わず笑顔がこぼれるほどの快適さです。こんな急な坂をここまで楽に登れるのは原付きバイク以来の体験です。
確信できたことは、脚力に自信の無い方や女性の方でも、奈良の生駒市や学園前でよく見かける急な坂道を、このバイクなら疲れることなく快適に登れるということです。
〔車体重量を感じさせない安定した走りを体感しました!〕
アシスト機能の無い通常のマウンテンバイクの場合、シングルトラックの登りの岩場や大きな根っこでは、イメージではクリア出来そうでも、最後まで乗り越える脚力が足りなかったり、スリップしたりでバイクから降りざるおえないこともしばしば。
しかしPowerflyの場合、ハンドルを取られてしまうような岩場や大きな根っこも電動アシストを活用しながら楽々と乗り越えてくれます。結果、ハードテールながらもフルサスマウンテンバイクより登り坂では確実に乗車率が高かったです。
また、モーターの力が強く後輪がスリップすると思いきや、トラクションコントロールの様な電子制御が働いているかのように、路面をしっかり捉えながらスムーズに滑らかに急勾配を駆け上がります。
登りの区間はほとんど「TURBOモード」で走行していました。※メーカー推奨はパワーを抑えたe-MTBモードです。TURBOモードだと低速からのペダリングで一気に加速してしまい転倒の恐れがあります。
〔ダウンヒルも非常に安定しており、恐怖感無く下れます!〕
Powerflyはハードテールなので、ダウンヒルは苦手というイメージでしたが、見事に覆されました。
荒れた路面の凹凸に差し掛かっても車体が非常に安定し、意外にも振動吸収性が高く、地面から臀部に伝わる衝撃もマイルドです。電動バイクの重量が、下りでは”安定感”と言うメリットに繋がっているようです。
またダウンヒルの区間は、アシストモードを「OFF」、または「e-mtbモード」にすることをお勧めします。
坂道を登りきってパワフルな「TURBOモード」のまま転回しようとすると、カーブを曲がる際に必要以上のアシストが働いてスリップし、危うくオーバーランしそうになりました。
「e-mtbモード」にすると、路面状況に応じて自然にアシストしてくれる感覚で、安心してダウンヒル出来ました。このモードがあれば、私のようなマウンテンバイク初心者やエキスパートライダーにも優しい機能だなと実感しました。
〔ハイエンドモデルのTopfuel(トップフュエル)に乗り換えトレイルライド!〕
1週目でPowerflyで走行した感覚のまま、代表(丹)の愛車Topfuel(プロジェクトワン)に乗り換え2周目に突入です。
約100万円の代表バイク、さぞ登りも軽いかと思いきや、勾配20%以上の坂道はe-MTBの快適さとは全くの別物。
バイクを押して自力で登るのがほとんどになり、あっという間に汗だくになりました。これが本来のトレイルライドなのですが、一度楽してしまうと地獄の様に感じてしまいました。
しかし、下りでの安定感はさすがハイエンドのフルサスマウンテンバイクです。
約30cmほどの段差でも滑らかに前後のサスペンションが弾み、腕や脚に伝わる衝撃は少なく、私のような初心者でもハンドルを取られるような恐怖感が無く安心して下れました。
続いて、勾配30%区間での走行です。
Powerflyに乗った丹は片手で写真を撮りながらの余裕の表情なのですが、私はとにかくペダルを踏み込むので必死で、顔の表情からもご理解いただけるように余裕すらも全くありませんでした。
登りにおいては、ハイエンドモデルのマウンテンバイクをもっても、e-MTBには歯が立ちません。
いかがでしたか?
電動アシスト搭載により、スピードの維持が楽になり、登るのが大変なトレイルも難なく走ることができるので、正に新しいマウンテンバイクの時代を感じさせられました。
私自身、トレイルライドでいつも思っていた事が2つあります。
1、自宅からトレイル入り口までの舗装道路の移動が、ロードに比べマウンテンバイクでは少しきつい。
2、体力を気にせず登りを楽に登れたら、もう少し風景を楽しんだり走行距離を延ばせるはず。
この『Powerfly5』は、上記の悩み等を一瞬で解決してくれる素晴らしいバイクです。私も一度乗ってしまうと物欲が出てきてしまいました。
また、マウンテンバイクの初心者の方に非常に扱いやすいので、平日は通勤に使用し、休日は気晴らしにトレイルライド!
なんてことも実現できてしまいますよ!
今回のインプレッションで、電動マウンテンバイクを検討されている方の参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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