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最近のメンテナンスから 〈TREK(トレック)BB90のベアリング〉

最近のメンテナンスから 〈TREK(トレック)BB90のベアリング〉

2014-08-31T10:39:53+00:00 2014/08/31|サイクリング|
先日から立て続けに行っている作業です。
ペダルの回転運動を支える大切な個所BB(ボトムブラケット)、ベアリングが挿入されているのですが、汗やドリンク、雨などで錆び易い箇所でもあります。
こちらのバイクは錆びの為交換となりました。写真は既に外した状態。

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ちなみに今回は、走行距離や状況を考慮しヘッド部分(ハンドルの回転を司る箇所)のベアリングをチェック。こちらは錆のほかにガタも発生しやすい箇所。斜め横方向からの力も大きく加わりますからね。
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内部にはこのような部品が入っています。
DSC07910.JPG
汎用性の高いものもあればそうでないものもあります。
内部はというと・・このようにボールが収まっています。写真では取り除いていますがこの中にグリスも入っています。
DSC07917.JPG
またよく見ると分かるのですが、内部が茶色く錆びています。
内輪と外輪が固くゴリゴリした感触で回転しています。
新品を挿入します。ここではトレック専用工具が必要となります。類似した工具ではしっかりと収まりません。ベアリングの周りの白いものがグリスです。
DSC07919.JPG
下の写真、実は入荷した状態の完成車のBBです。
出荷段階での7部組みでは最低限のグリスしか添付されていません。
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将来的な事を考えると、ここはしっかりグリスを補填することがベストです。
またその時にベアリングの挿入具合もチェックします。
これはトレック専門店のメリットです。錆びが発生しやすい箇所や、
メーカー出荷段階での弱点などを把握できます。
同じ自転車はどこで購入しても同じ、ではない事が分かります。
こちらがグリスを塗った状態。
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自転車は家電製品と違い、お客様の手に渡る最後の製品クオリティーは販売店が担っています。
当店はスポーツバイクを専門に扱い、さらにその中でもトレックのみを扱うプロショップです。
ちなみに下は、錆が激しく発生してしまったBBベアリングです。こちらは綺麗に交換させていただきました。
洗車に水をかけるのはあまり良くありませんが、汗やドリンクのこぼれはもっと良くありません。水圧をかけないようにシャワーで水を上から掛けて塩分などを落としましょう。その後乾いた布で吹き上げて、乾燥させれば問題ありません。
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このような点を見ると、スポーツバイクは購入時だけでなく、購入後の安心が必要不可欠です。
季節的な事もあり連日多くのバイクの納車をさせていただいておりますが、購入店で満足なメンテナンスや説明を得られずに、当店に足をお運び頂くお客様も多いです。しかしながら部品の中にはメーカー純正品も多く存在します。やはり販売店にとって、取り扱う商品やブランドの専門性の高さは今後より大切になりますね。