長い距離を疲れにくく、また通勤で酷使される様な方はショップで組み上げる「手組みホイール」もあります。
写真の様にリム(車輪の外周部)とハブ(車輪の中心部)、スポーク(それらを繋いでいるもの)をそれぞれバラバラの状態からお店で組み上げます。乗り手や使用目的から太さや本数などを決め組み上げます。
特徴はまず丈夫!そして比較的安価(選択する商品にもよりますが)。またスポークが折れたり曲がったりしてもすぐに修理(交換)ができます。
昔はレースを走られる方の練習用として頻繁に販売していましたが、決して軽量とは言えず、ロングライドやツーリングを楽しまれるお客様は、あえてこの”手組みホイール”を選ばれる方は少なくなりました。もっとも、お店であえてこれをご提案するという事が少なくなりましたね。
高価な完成ホイールはそれなりの軽さと丈夫さを兼ね備えているのですが、安価な完成ホイールは耐久性が欠けてしまいます。
手組みホイールは、精度が高く丈夫な部品を一つ一つ選択しそれらを集めてプロショップで組み上げます。その事により精度が高く丈夫な製品が完成します。意外かもしれませんが、当店ですと日々の通勤で酷使される方やウエイトのある方などにもお勧めしております。
今回はタイヤも全天候型で耐パンク性能を高めたタイプ。
タイヤ幅は今まで一般的だった23cよりも、徐々に主流となりつつある少し太い25c。
たまたまメンテナンス中のこちらのバイクもまた「手組みホイール」。
同じく全天候型タイヤに25cの幅。
こちらのお客様は身長が2m以上あるイタリアの方。雨でも毎日通勤で使用されていて、自転車をご購入頂いた当初は後輪のスポークが何本も折れていました。しかしこの手組みホイールに交換してからまだ1本も折れていません。スポークテンション(スポークを張る強さ)も低下することなく使用できています。
このようなホイールをご提案させていただく方の中には、通勤だけで年間7~8千km走破される方もおられます。トレーニングだと年間1.2万km以上乗ります。毎日使用する道具として考えた時、丈夫でかつ比較的安価、そして修理が容易であることは大切な事ですね。
私物の手組みホイールは、家の中で隅っこに追いやられています。もったいない・・。
ちなみに、このような未舗装路を走っても全く大丈夫です。
乗り心地が良く、長距離を乗っても身体への負担が少ないもの手組みホイールの特徴です。
〈動画 パリ~ルーベ・チャレンジ2014 シクロワイアードから引用。〉
先日お客様から、「石畳のコースって、店の近くにありますか??」と聞かれ、返答に少し困ることがありました。
物好きな方もおられます。