ウォーミングアップが終わり、スタート5分程前です。
ウエーブスタートと言って、数百人を1グループとし、3分おきにそれぞれスタートします。
写真:岸本薫
先頭は泳ぎに自信のある人たちが多い様に思います。
ただ、田んぼのおたまじゃくしの様にごちゃ混ぜになるのが怖いので、
私はグループの一番後ろに位置取りました。
いよいよスタートです!先頭はダッシュです!
後ろの真ん中からスタートしましたが、やはり前も後ろも横も人人人。
上から乗られることは無かったですが、人とあたるは水を飲むは、さらに進めないはで大変です。
ヘッドアップ(頭を上げて前を確認する事)しながらジグザグ泳いで隙間を見つけるも、
泳ぐリズムをつかめず、予想以上に息が上がります。
このときはまだ距離300m程。スタート直後がしんどいのは判っていましたが、中々な負荷です。
さらに沖に出ると意外とうねりの様なものがあり、身体が揺られます。
しかも透明度はほとんどないので前が見えません。
進路を見つけようとヘッドアップするも、人が多くて中々真っ直ぐ進めません。
ここで予想以上に息が上がって、このまま行くとスイムは危険だと判断。
プールでもここまで心拍数が上がったことはありません。
急きょ一旦止まって(もちろん足は着きません)、しばらく息を整えます。
そして人のいないコースのアウトいっぱいまで移動し、「落ち着いていつも通り」と言い聞かせ再スタート。
ここが今回のポイントだったと思います。
頭の中で「スイムは向いてないな~」と思ってしまい、落ち着かなければリタイアもあり得ました。
しかし一息入れ落ち着いて再スタートすると、先ほど抜かされていった集団を
横から追い抜いていることに気づきます。
「あ、泳げてる」と思い、練習したことを思い出し黙々と前を目指します。
750mで一旦岸に近いところまで戻ります。
ここは足がつきます。落ち着きも取り戻し、身体もかなり楽です。
予想では、スイムは一番後ろだと思っていたのですが、
後ろを見ると結構人がいたので少し安心しました。
2週目は落ち着いてスタートします。
1週目の失敗を踏まえ、アウトコースいっぱいいっぱいで泳ぎます。
プールと異なり真っ直ぐ泳げずジグザグしましたが、終わってみれば29分台だったので
まずまず良かったです。 が、、やっぱり最初沖に出た時はいっぱいいっぱいでした。
ちなみに泳いでいる時、私の3分後にスタートした第二ウエーブの選手2~3人に、
横からスイーっとあっさり抜かされました。とても速かったです。
私のスイムの経験は、昔学校の授業で50mを泳いだだけ。
トライアスロンに向けた練習は次の様に行いました。
4ヶ月前、プールでとりあえず泳ぎをスタート。しかし初日は25mで足を着かないと続きません。
結局150m泳いだところでノックアウト。フラフラでしんどく腕も上がらずその日は帰りました。
一週間プールに通うも200m以上泳げません。このプール本当に25mか?と疑うほどでした。
これはマズイな・・と思っていた時、たまたまプールでゆっくりですが長く泳いでいる人を発見。
真似して泳いだところ1000m泳げました。
次の日は1500m泳げました。
しかし1500mを泳いだ後はフラフラで、とてもその後バイクに乗れる体力がありません。
しかもタイムは40分以上。本番は時間制限が50分なので、ペースアップが必要です。
ジムのトレーナーにアドバイスを求めると、練習は50mや100mのインターバルが良いとの事。
1ヶ月(週に3~4日ペース)続けると1500mが35分くらいにペースアップ。
このころになると距離は2000m~2500m程は泳げるようになりました。
1週間に3~4日通い、1週間のトータル距離は5000m~8000m。
さらに慣れる為にウエットスーツでも泳ぎます。
ウエットを着ると浮力が増してさらに4分程短縮できました。
しかしながら練習が苦手な私は、仕事終わりにプールに通うこの練習が一番気が重く、
夜の9時過ぎから10時過ぎまで泳ぎ、家に帰ると11時前。
一日がとても長くなりました。
ただスイムはとても危険で事故もあります。私は短期間集中で練習しましたが、
未経験からの場合は1年程は練習を積むのが良いと思います。
次は、スイムの遅れを挽回したバイク編です!