皆さんも一緒だと思いますが、休日でも家事があったり出掛ける用事があったりで、走る時間を確保しても数時間、
長くても半日といったケースが多いのではないでしょうか。
そうなると家を出てから走るコースはパターン化されてしまいます。しかも何年も同じ場所に住んでいるわけですから、自然と走る場所は限られてきます。そのような状況でコースのバリエーションを増やそうとすると、私が住んでいる所の場合、無意識に避けていた勾配のキツイ峠をコースに含めなくてはいけません。。
普段軽量なEMONDA(エモンダ)に乗っているとはいえ、10%を越える勾配はキツイわけです。
そこで、53/39tだったクランクのギアを52/36tへ変えてみました。
カセットスプロケットはローに30tが入っていますので、かなり低ギア比設定となります!
昔はクランクが53/39t、カセットが12/25tもしくは11/23t等でしたから、今考えると想像できません。峠のケイデンスはかなり低かったはずです。
その”ケイデンス”についての話ですが、クランクを変える前と後の峠の様子を切り取ってみました。
※同じ場所ではないので、あくまでもイメージ的な参考として見て頂ければと思います。
まずこちらギアを変える前。高ギア比(いわゆる重たいギア)です。峠の後半にかけてケイデンス(折れ線)が低下しています。一定パワーで登っていると想定すると後半はケイデンスが上がらずトルクに頼っている状態です。
次にギアを変えた後。登り用の低ギア(いわゆる軽いギア)が増えた分、後半でもケイデンスが落ちていません。パワーを出すのにトルクに頼りすぎることなく回転を上手く生かして登っています。ロングライドの後半にかけて脚を残せるパターンです。
ある程度回転も上手く活かす事が出来れば、登り切った後の回復も早くなります。峠が多い場合、無理して高ギア比(重たいギア)で走り続ける必要はありません。なぜこれまで頑なに重たいギア比で登っていたのでしょうか?
これで少しは今までよりも抵抗なく峠コースへ脚が向くはずです。
今回はギア比を変えましたが、それだけでなくタイヤ、ホイール、バーテープに至るまで、ロードバイクは乗り手の好みや目的が反映されます。
初めはどこをどう変える事が出来るのかも分からないと思います。また変える必要性も分からないと思います。ただそれでも乗る距離や頻度が増えてくると不満点や改善したい点が出てくるものです。
そうなるとスポーツバイクがもっと面白くなってきます。