原です。
ホイール徹底比較企画も第三弾となりました。
今回はボントレガーホイール最高峰のAeolus(アイオロス)です。
*前回ご紹介の【BONTRAGER Aura5編】・【RXL編】はこちらから。
それでは愛車に装着してみます。
【元の状態】※Raceホイール装着。
RaceホイールとはEMONDA(エモンダ)SLやDOMANE(ドマーネ)5シリーズ等に
最初から装着されているホイールです。すっきりとした軽快なイメージですね。
(前後セット1,720グラム)
【アイオロス装着時】
Aeolus(アイオロス)5 TLR D3 クリンチャー
・フロントホイール ¥156,481-(税抜) ・リアホイール ¥184,259-(税抜)
派手ですね!重厚感、迫力、高級感すべてがそろっています。
装着するだけでテンションあがる事間違いなしです。
(前後セット1,440グラム)
それでは早速走りにでかけてきます!
<ロードバイクビギナーズライド>
当店出発、木津駅付近の新興住宅地城山台を経由し、浄瑠璃寺付近を通過。ここまでは上りメイン。その後、加茂から木津川沿いの比較的平坦な道で店まで戻るコースです。約40キロでした。
ペダルを漕ぎ出した第一歩目から今までのホイールと違います。RXLと重量は同じですが明らかに加速が良い!より軽く進んでくれます。ペダルにかけたトルクを無駄なく、よりスムーズに推進力に変えてくれているような感覚です。「乗るとわかります!」
<休日ライド、天理ダムへ>
定休日を利用し、知人と一緒に天理ダムへ行ってきました。走行距離約50キロ。獲得標高約600メートルです。
ロードバイクを初めて間もない知人と一緒だったので比較的ゆっくり目のペースで走りました。近鉄奈良駅付近スタートで「ならくる」のC1コースを走行し、天理に向かいます。途中、名阪国道をまたぐ道が、短いながら登坂区間となっています。そこでは全開で踏んでみました。結果、坂が楽ですね!「この負荷でこの速度が出せる!」という感覚です。
下ハンドルを握り、少し重めのギアで力強くペダルを踏むと、ぐいぐい前に進みとても気持ちがいいです。ドマーネの乗り心地にエモンダのダイレクト感が備わったような、そんな気分でした。
その後、本番の天理ダムまでの登り坂。
序盤はあまり勾配はきつくありませんでしたが(斜度5%前後?)トンネルを抜けて少し進むと斜度8%前後の区間がしばらく続きます。ここでまた先ほどの坂と同じ感じがしてきます。ホイールが地面を蹴り出し前に進みます!RaceホイールやAura5はもう少し粘りのあるような感じですので、ここはかなり印象が違うと感じました。
また、今まで比較してきた中ではAeolusが一番剛性が高いようです。しかし、高剛性のホイールは得てして「乗り心地が悪い」事が多いです。路面の凹凸やアスファルトのひび割れに対し、ダイレクトに衝撃を体に伝えてしまいます。しかしAeolusは、それが不思議と乗り心地がいいんです!今まで比較してきたホイールと比べて、乗り心地面において違和感はほぼ感じませんでした。
レース性能だけを追い求めたガチガチの高剛性ホイールとは違い、高性能と快適性の両方を持ち合わせているのがAeolusなんだと感じました。私のようなホビーライダーにはこのような「走りをより楽しめるホイール」が良さそうです。
ところで、ホイール好きのお客様ならお気づきかと思いますが、Aeolusは2種類あります。上記にて紹介した「クリンチャー」ともうひとつ「チューブラー」です。
一般的なホイールは大体、「クリンチャー」です。チューブ、タイヤをホイールに装着するタイプですね。
「チューブラー」はタイヤの中にチューブがもともと入っており、それをホイールに直接貼り付けて装着します。ということでAeolusの「チューブラー」も試しましたよ!
では愛車ドマーネに装着します。
Aeolus(アイオロス) 5 D3 チューブラー
・フロントホイール ¥128,704-(税抜) ・リアホイール ¥165,741-(税抜)
(前後セット1238グラム)
クリンチャーと比較し、リム外周部の設計がシンプルな為、価格も安く重量も軽くなります!また万が一タイヤがバースト(裂ける)した際、タイヤがリムセメントでホイールに接着されている為、ホイールからタイヤが一気に剥がれて発生する落車リスクが軽減されます。自転車歴の長い方は特に、その様な理由からチューブラーを選択される方が多いですね。
タイヤ接着面です。
実はこのホイール、一番楽しみにしていました。ということで走りに行ってきます。
<お客様との朝トレ>
早朝集合で和束町まで。朝トレの定番コースです。往復でおよそ40キロのコースです。緩勾配が連続するコースを短時間・高負荷で走ります。この日は私を含め6人でトレインを組んで走行しました。
緩勾配ながら、先頭を順番に交代しながら走るのでかなり速度がでます。(時速35キロ~40キロ) こういった場面ではAura5と同じく高速走行時の速度維持がとても楽です!更に加速が良いので、追い込みの加速に追従するときや、コーナーリング後の速度回復がし易いです!また、舗装された路面ではチューブラータイヤの特性である「しなやかな乗り心地」が味わえます。スーっと絨毯の上を進むような感触ですね。ただし、荒れた路面やアスファルトのひび割れではいつもどおりの振動でした。クリンチャーと比較し軽さや舗装路でのしなやかさがより高い次元にあると思いました。
<通勤ライド>
私の通勤ライドは時速25キロ~30キロです。通勤ライドでは信号によるストップアンドゴーが多いです。その際の発進時の加速の良さがやあはり目立ちましたね。RXLよりまだ軽く進んでくれます。こうなると弱点が見当たりませんね…。
<その他>
・ラチェット音は高級ホイールらしく上質です。雑味のない綺麗な音です。スタッフ鈴木いわく、グリスがなじむとまた少し音が変化するそうです。
・短時間でもバイクから離れるのが恐ろしいです。コンビニでもちょっと不安です。
<まとめ>
クリンチャー、チューブラ共に快適性の高いホイールでありながらも加速、高速巡航共にRaceホイールとはまったくの別物のホイールです。今まで紹介してきたAura5とRXLのいい所を足して1.5倍にした様なホイールです。「これさえあればもう…」と思えるホイールでした。
と、いうことで私は悩んだ末にAeolusのチューブラーを購入することにしようと思います!Aeolusに決めた理由は、「快適性能が高く、すべての要素が詰まっている」事です。私のような、スポーツ経験もあまりなく、スポーツの為の体つくりもできていない、普通のホビーライダーには快適性能の高さは見逃せない点です。でもやっぱり速く走れるようになりたいですよね?その結果の選択です。ちなみにチューブラーを選択したのはやはり「軽さ」が決定的です。
但し、リムハイト(ディープリムの高さ)の選択でもう少し迷うことになりそうです…。
いかがでしたでしょうか?3回に渡りご紹介してきたボントレガーホイール。
文章ではお伝えしにくい個性や、感触もあります。気になる方は是非店頭にてご質問くださいね。
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また、高価ゆえにホイールの特性が自分に合っているか確認したいですよね。その為に、今回ご紹介した3種のホイールはすべてレンタルでお試しいただくことができます!お気軽にお問い合わせくださいませ!
原 一矢