春からのサイクリングシーズンに向けて、お客様のカーボンロードバイクをオーバーホール！～定期的なメンテナンスの重要性～

1月以降、クロスバイク、ロードバイク問わず、有難いことにバイクメンテナンスのご依頼を沢山頂いております。
今回の内容は、オーバーホールというメンテナンスです。
オーバーホールとは、バイクを一度細部までばらし、普段洗浄できない部分を洗浄しグリスを入れ替え、新車時のコンディションに近い状態に戻す作業です。

今回はオーバーホールメニューの中から、「コンプリート」の作業風景を画像をメインにご紹介します！
＊オーバーホールメニューはブログ下に記載しています。

今回は、ご購入から約1年、約12000km走行されたMADONE SLR DISCのお客様です。
こちらのお客様のバイクは、レースに使用したり、日頃トレーニングとしても使用されています。
ですので、フレームや変速機類はかなり使い込まれた感じが見てとれます。

お持ち込み頂いた時は、たまたま雨天走行後だったため、かなりの泥はねですね！

まず、各パーツを分解し、専用の洗浄剤を使い汚れを隅々まで洗い落とします。

ちなみに、ディスクブレーキのローターを掃除する際は、速乾性の高い脱脂洗浄剤を使用します。
ホームセンターで一般的に販売されているブレーキクリーナーでは洗浄成分がローターに残り、
音鳴りの原因となる場合があります。ご自身でこまめにメンテナンスを行いたい方はお店でお気軽にご相談ください。

洗浄後のパーツです。汚れていたと思えないほど綺麗になりました！
洗浄が終わったら、変速機の可動部に潤滑剤を塗布します。
潤滑させることで、新車時のように軽くてスムーズな変速の動きが蘇ります。

次に、フレーム（車体）の洗浄です。
走行中にフレームに付着した砂や汚れを隅々まで綺麗にしていきます。

洗車と聞くと水をバシャバシャかけていくイメージがあるかと思いますが、まずは泡状のクリーナーや霧状の洗浄剤を吹きかける方法がお勧めです。

水を思いっきりかける場合は、今回の様にクランクやベアリングを取り外す場合、またはコンプレッサーで一気に水気を飛ばせる場合、もしくはマウンテンバイクやシクロクロスの様に、ある程度止水処理が施されている場合などです。

基本的にはベアリングやパーツ内部に水が浸透しない様、泡状のクリーナーや霧状の洗浄剤を使用しましょう！

フレームに付着した汚れ除去が完了し、最後にコーティングを施行します。
ちなみに、こちらの商品は店頭にも販売しております。
塗装表面に専用コーティング剤（バリアスコート）を塗布する事で、より滑らかで美しい輝きを放ちます。
また微細なキズと汚れの付着も防止するので、洗浄時には勿論、愛車の美観こだわり派の方には大変お勧めです。