吉岡です。
今回私は新型EMONDA SLRで十三峠やフラワーロードなどの登りやアップダウンを中心に、登りや下り平坦路を走ってきました！
その中で感じたことを、平坦編、登り編、下り編の３つに分けてご紹介させていただきます。また、ミドルグレードのSL6との違いについても触れてみました。
私はこれまで競技としても携わっていましたので、よりリアルな走行感をご紹介出来るかと思います。
では早速インプレッションです。
「平坦編」
SL6に乗った時、ミドルグレードのバイクでここまでハイスペックだと、SLRではどんな走りをするのだろうと期待度が高く、今回の試乗はとても楽しみにしていました。ペダルを軽く踏み込むと私の期待していた通り、バイクがびゅんっと加速してくれます。
前回のSL6でも感じた加速性能の高さですが、SLRはやはり次元が違います。ペダル一踏みに対する進み方が全く違います。この加速性能の高さはクリテリウム等のレースで大きなアドバンテージを得ることができます。
コーナーの立ち上がりで無駄な力を必要とせず、少ない力で加速してくれるので足を貯めることができ、スプリントに向け余裕をもってレースを展開できます。
スプリントのような急な加速にもかなり強いので、コーナーの立ち上がりが多く、スプリント力が求められるクリテリウムのようなレースではピカイチの走りをしてくれます！
また、普段のライドでもストップアンドゴーを苦とせず、ノーストレスで走ることが出来ます。
平坦の高速巡航もセミエアロとなったEMONDA SLR DISCは得意とします。ペダル一踏みに対するバイクの進み具合が非常に良く、ロスが少ないように感じました。ただ足を回しているだけで、バイクがどんどん加速し、高速度行きで巡航してくれます。
速度域もSL6より高いスピード域で走ってくれます。SL6だとだいたい40キロくらいで頭打ちすると感じましたが、SLRだと45キロくらいまで余裕をもって加速してくれました。
無理なく高いスピード域を維持して走ることが出来るので、レースに出られる方にはかなり強い味方になってくれますね。もちろんレースに出られない方に向いていないわけではありません。楽にスピードが出せるということで、遠くまで行けるようになり、サイクリングの幅を広げることが出来ます。
「登り編」
セミエアロとなり前回のEMONDAからフレーム重量が33g増えており、登坂能力が落ちたのではないかと思いましたが、空力性能がアップしたことにより、登坂力もアップしています。
もともと超軽量バイクとして誕生したこともあり、登りの走りはピカイチでした。その中でも勾配のキツい坂よりも、勾配が緩い登りの方が得意としているように感じました。
ペダル一踏みに対する進み方が平坦以上に感じられ、パワーロスはほとんど感じられません。
トルクをかけてグイっとペダルを踏み込むというより、軽いギアを使い高いケイデンスで走る方が向いていると感じました。トルクをかけて踏むとフレームの固さで足が疲れてしまい、長い登り坂では後半にバテてしまいます。
SL6よりもSLRの方がフレームの合成が高いため、今回はSL6の時よりも少し高めのケイデンスで登っていました。起伏に沿って細かくギアを変え、高めのケイデンスを維持しながら走ってあげることで登りでのバイクの性能をフルに発揮してくれます。
「下り編」
下りでもかなり高いバイク性能を見させてくれました。私はあまり下りが得意でないのですが、自分の思うラインをなぞるかのように走ってくれます。普段なら膨らんでしまうようなコーナーでも、スイっと曲がってくれます。
また重量が軽いにも関わらずバイクにとても安定感があり、ハンドルが暴れたり、乗り心地が悪いということもなく安心して走ることが出来ます。この走りにディスクブレーキの制動力がプラスされるので、どんな方でも安全に下り坂を走行することが出来ます。
コーナーの少し手前でブレーキをかけるだけで十分減速でき、自分の思い通りにコーナリングできるこのバイクは、レースで大きなアドバンテージを得ることができるでしょう。
「まとめ」
今回EMONDA SLR DISCに乗り、前回のSL6と走らせ方や走りのキャラクターは似ていましたが、同じ走らせ方をしてもSLRはより高い次元でバランスがとれたバイクでした。良い意味で癖がなく、誰にでも乗れるバイクだと感じ、レースをされる方はもちろんですが、サイクリングをされる方にもお勧めできると感じました。
平坦路での巡航能力や加速能力に加えて、登りでのパワーロスを感じさせないスムーズな走り、下りでの絶対的な安定感など、この一台さえあればどんな走り方でも出来る、EMONDA SLR DISCはそんな一台です！
登美ヶ丘店では試乗車として設置しておりますので、気になる方はスタッフまでお気軽にお声かけください。
（店舗間を移動しており、一時的に登美ヶ丘店に無い場合もございます。その場合は改めて移動いたします。）
ミドルグレードEMONDA SL6も過去にインプレッションしていますので、そちらもご覧ください。
さらに、丹によるSLRとSLの違いを、また違った視点でもご紹介していますのでそちらもご覧ください。
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